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シルヴァン 音響パネル導入 その後2

シルヴァン導入後、いろいろな発見が続いている。

ひとまず拾えるだけを箇条書きにまとめてみた。


1、音量をかなり上げても飽和しなくなった。パワーアンプP-7300で連続10W再生でも抜けが良いままで飽和しないのには驚愕。シルヴァンが無い状態だと、連続5Wで飽和して窓がビリついていた。ま、近所迷惑なので、1W連続が限界なのだが(笑)。


2、低域の定位が劇的に向上した。(後述)


3、クラシック再生では楽器位置の前後の(例えば、最前から順にヴァイオリン、ヴィオラ、チェロというような)分解能が劇的に向上した。ステージ上の楽器発音位置が重なって聞こえない。


4、ジャズヴォーカルでのセンターヴォーカル位置がより明確になった。


5、リスニングポイントの後方から回り込んでくるホール音の緻密さがより増した。


6、楽器の特徴がつかみやすくなった。(後述)



まず、2である。

低域はSW(スーパーウーハー)の置き方に代表されるように指向性がより少ない。部屋全体が鳴り響くという感じが低域であって、低域の定位感というのは一般的にピンと来ない。

シルヴァンを入れてから気になっているのは低域表現の変化であった。「ズンズン、ドンドンというオーディオ低域快楽ここにあり!」的な低域再生が激減した。痛感したのは「量感あるというオーディオ的エセ低域」は飽和した低音過多という錯覚であって、非常に毒されやすいことだ。このエセに毒されると、オーディオ病も本格化するだろうか(笑)。


ジャズクラブで生を聴くと、ウッドベースの音はクラブ全体にブンブンと響かない。当然ながら楽器位置から発音体を始点にして広がってくる。音響調整が不味い響き(ライブ)すぎるクラブではたちまち飽和して低域拷問になってしまう。

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シルヴァンは拡散もだが、音の、低域の飽和感(過剰な音圧感)を見事に解消する。効果は予想をはるかに超える。部屋全体のエセ低音の量感は減る一方で、805d3という透明なキャンバスに描かれたベース楽器位置からの低域が定位感をともなって強固に表現される。ここまでの低域変化が起これば、エセという毒がまわって治癒不能の多くのオーディオ病人ならすぐに禁断症状になり、エセ低域を求めて迷走し始めること必至(笑)である。


次に、6である。

上記の2と重なる部分もあるが、楽器の特徴がとてもよく表現できるように変化した。例えばウッドベースとコンガが共演する。その場合、コンガは打楽器なので、皮(ヘッド)をたたくエネルギー感が鮮明に表現され、ウッドベースの弦の弾かれる表現と重ならない。生ライブなら当然のようであるが、オーディオだと、大抵の場合、中低域が不鮮明であり、コンガのリズムもベース低域のエネルギーに飲み込まれてしまい、リズムをただたたいているように聴こえてしまう。

シルヴァン設置後は、リズムの流れとウッドベースのうねりがキレイに分離して聞き分けられるようになった。しかもそれほど集中しなくても受動的にその美しい分離感を味わえるようになった。設置前は、かなり能動的に、「その分離部分を聞き分けてやるぞ!」と意気込んで初めて聞き分けることが出来たのだが、設置後はまさにホールの響きが向上したと言い切れる。



以上、おおむね言いたいことをまとめると、音と音の間がごちゃごちゃにならず、きれいに整頓されて間接音がよく響くように変化した。


今後シルヴァンによって低域過多とは無縁になった反面、805シリーズの中心問題である「高域過多」とはさらに神経質に向き合わなけばならない。



by bachcantata | 2019-08-24 15:31 | 周辺機器