B&W805d3だけを鳴らす逆戻りオーディオ mcintosh.exblog.jp

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Mcintosh XRT後は、ソナスファベール・アマティとガルネリを使い分けてイタリアの風を吹かしていた。現在はB&W805d3だけを極めてお気軽に鳴らす逆戻りレコード演奏家


by bachcantata
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不滅のリファレンス ホリーコールトリオ Don't smoke in bed


先日ステレオサウンド社から発売されたSACDを購入。

おそらく最も試聴に使ったアルバムである。かつてマッキントッシュシステム所有時はこのアルバムだけを毎日聴き続けていたほどである。

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CDソースだけでもこの通り3バージョン持っている。アナログレコード盤も加えたら4バージョン。これでもマニアとしては少ないほう。


これ(リンク)は7年まえの当ブログ記事、重量盤45rpm、Don't smoke in bed


驚異的なまでの高音質LPだが、過去の記事通り、片面のみで2曲再生後に盤を取り替えないとならない、とても落ち着いて聴いていられないのが唯一玉に瑕。その意味で「難あり」と思う(笑)。



さてこのアルバム。「俺流」試聴ポイントは次の通り。全て記すと膨大な行数になるが。あくまでオーディオチェック入門レベルであり、これらが綺麗に聞き取れないなら「体調、スピーカー、アンプ」の順でチェックするようにする事にしている。


1曲目曲頭から1分30秒までドラムのリズムが微細音まで綺麗に浮き上がっているか、特にヴォーカルが入った後もドラムリズムが綺麗に分離し、リズムの振動音を浅い集中力だけで追い続けられるか。4分06秒からのベース音は素直に伸びているか。

2曲目 4分20秒以降のベース音のうねり、うねりの反響音。

3曲目 2分00秒から2分52秒までのヴォーカル無でハーモニカの金属質感。

等々。(リスニングポイント、以前の記事のリンク)

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さて、今回のステレオサウンド限定盤SACD(写真右)の音質だが、他のハイブリッドSACD(写真中央)やCD(写真左)に比べると最もLPに近いバランスと思う。最もかつてLPを聴いていた時とはスピーカーもアンプも違うので純粋な比較ではない。


全く飽和しないのに低域の凄まじさを感じるLP。それに近いバランスの低域再生が今回のステレオサウンドSACD版である。


音のリアリティ、ヴォーカルの生々しさはアナログレコードに到底敵わないが、それでもかなり近づいてきている。ライナーノーツではリマスタリングについてSS誌の評論家三浦氏がわかりやすく説明されているので購入後参考になる。


次に聴きごたえある盤はどれかというと、なんと通常CD盤(写真左)と感じた。特に低域を少々デフォルメされた音作りは、やはり20年以上私のメインリファレンスCDであり続けた不滅の名作で不動の地位がある。CDの音が良く感じるのはDP-750のCD再生音がそもそも大変心地よいものなので、そのせいかも知れないし、所有する通常ハイブリッドSACD盤の質が悪いのかもしれない。所有ハイブリッド盤はカナダではなく、オーストリアのようだが。

ハイブリッドSACDのCDレイヤーも再生してみたが、可もなく不可もなし。


今回のステレオサウンド限定盤SACDは通常CD盤の音をさらに自然にレンジを広げたようで、長年CD盤を聴き続けた耳にもとても素直に受け入れられる辺り、さすがステレオサウンド盤だ。

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全体を通してピアノの響きに不自然さがない。音色も手持ちのハイブリッドSACDみたくペナペナしたへちゃげた感じはなく、生のピアノの音に近い。アナログレコードみたいである。


1、2、3曲目は音の立ち上がりがさらに良くなり、ドラムとベースの定位が極めて明確にわかる。それに加えて、低域のエネルギーが強くベースメロディラインが恐ろしいほど分離して聞こえる。言うまでもなくドラムリズムの解像度は限界に近く強固なヴォーカルとドラム定位もここまで来ると行き過ぎているようにも感じ、もはや厳密になりすぎてしまっている。ある意味プリアンプの性能テストに最適。


4曲目、テネシーワルツ。リバーブが極めてクリアに収録されている。ハーモニカのメロディに金属の質感が特に1分46秒から美しくつい聴き惚れる。


7曲目は弦楽ラインが収録されているので、ヴォーカル位置だけでなく、マイクの種類が違うのか、他のトラックと比べてホリーの声が違って聞こえるのが興味深い。CD盤やハイブリッド盤では何となく違うような、、という程度だったが、この限定盤SACD盤だとはっきり違うと判る。


8曲目は今までさほど聴き込んでいなかった。パーカッションリズムが意外とやかましく聴こえていたからだ。このステレオサウンド限定盤で聴くと全くうるさくない。1分46秒あたりからのビートも極めて静かでクリアで落ち付きある演奏である。まさに本格派SACDの実力発揮といえる。


11曲目、ケセラセラ。驚いたのは左側後方でリズムを刻み続けるドラムス定位。大変小さい音量ではあるが終始ずっと同じリズムを打ち続けているのが、不気味なほど聴こえ続ける。3分10秒辺りからのハーモニカのインパクトの背後であっても全く同じリズムで刻んでいる。この再現性は驚異的なほどで、「ハイエンドオーディオ入門にやっとこさ半歩ほど」足を入れられたかなと自画自賛(笑)。


12曲目、お待ちかねのエッチ歌詞、、、おっと(笑)。「ベットで煙草を吸わないで」

この曲は通常CD盤でもピアノのハンマー音やフェルトの擦れが良く聴こえる好録音。限定盤SACDでは加えてベースの分離、弦の弾き方が2弦のハーモニーがしっかり聞き取れる。やはり低域のエネルギーと解像度の高さが限定盤SACDの特徴であろう。


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by bachcantata | 2018-11-23 17:12 | CD