B&W805d3だけを鳴らす逆戻りオーディオ mcintosh.exblog.jp

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Mcintosh XRT後は、ソナスファベール・アマティとガルネリを使い分けてイタリアの風を吹かしていた。現在はB&W805d3だけを極めてお気軽に鳴らす逆戻りレコード演奏家


by bachcantata
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エソテリック グランディオーソK−1 VS K−01X比較試聴記


エソテリック グランディオーソK-1を店頭試聴した。

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比較対象は同社のK-01X

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(最新のXsではない)である。


以前からK−01Xの下位モデルであるK−03Xの音質には好感を持っていた。ただし店頭試聴時にディスク回転音があまりにも大きかった事(理由(3)を参照)などの不安要素が重なり、結局、あらゆる要素で最善と思われるアキュフェーズDP−750の導入にいたった。


今回試聴したエソテリック社一体型SACDプレーヤーであるグランディオーソK-1は、約2年前に発売された同社一体型CDプレーヤー最上位機種。そして、その実力は侮るなかれ、流石であった。


当然ながら、表現力、懐の深さ、そして、音楽再生で重要でありかつ再生が難しいだろう「情熱的な音楽表現」もたやすくこなす。ちょうどTAD社D−600というフラグシップSACDプレーヤーがあるが、TADが中間色なら、D−600と同じ傾向のサウンドイメージでグランディオーソK-1は寒冷色であろうか。ちなみにアキュフェーズDP-750は暖色系寄りである。早速比較試聴開始!

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このモーツァルトは菅野沖彦先生の録音であるが、再生に結構難儀している。もちろん鳴ること自体はたやすいのだが、宮沢明子さんの(個人的に感じるところの)男性的でエネルギッシュなタッチを再生しようとすると簡単ではない。


ピアノ自体の音色は、圧倒的にK-01Xが素晴らしい。ほどよい丸まり方で心地よさがあった。一方グランディオーソK-1はまさしく「マスターテープ再生中!」という音である。まるでマスターテープ特有のヒスノイズが聴こえてくるかのような厚みある再生音。一瞬オープンリールで聴いているかと錯覚してしまうほどの再現力に舌を巻いた。このレベルの再生音はアキュフェーズでは不可能だ。極めてアナログ的で地に足がついた堂々とした音。けっして腰高にならない安定感も素晴らしい。しかしながら、再生表現力は驚異的にもかかわらず、どうしたものか、全く心地が良くない。音楽性という点では及第点なのだろうか。

K-03で試聴した際に感じた音楽性はなく、ただ超モニター調の無機質さがだけが目立ってしまった。

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ムターBPOのツィゴイネルワイゼンSACD。私のリファレンスの一つである。

これは歴然とした差があった。オーケストラのエネルギーがまるで別物。グランディオーソK-1の本領発揮だった。定価150万円もするK-01Xがくすんでしまう、なんともはや、これはどうしようもない。グランディオーソで一曲聴き終えて、K-01Xにすると、とても聴いていられないほどのエネルギーの無さを感じてしまう。上下位クラスの比較試聴は「悪魔(禁断)の試聴」といわれる所以である(笑)。


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最後はカラヤンBPOのモツレク(モーツァルト・レクイエム)。

実際のところ、このSACDの再生音の良さでアキュフェーズDP-750導入を決めたといっても良い。(ちょっと言い過ぎか)

やはり音数が増えると、K-01Xでは貧弱に聞こえてしまう。表現力、合唱のクレッシェンドでも微動だにしないエネルギッシュさ、どれもグランディオーソK-1が最高の仕上がり。


当然といえば当然ながら、ピアノの音色(最も耳に残っているのはK-03Xsの音質だが)はK-01Xが心地よく素晴らしかったが、それ以外はすべて大差でグランディオーソが勝った。


K-01XとグランディオーソK-1は金額だと80万円の差である。01Xも現行モデル01Xsで10万円値上がりしたので70万円の差というところだろうか。

ネット上でもよく議論されているようだが、CDプレーヤーは「100万円」が一つの大きな境目のようである。100万円以上だと、それぞれの機種の差は個人の趣向も含めると僅差であろうか。実際K-01X(150万円)とK-05X(60万円)を比較すると、お話にならないほどの表現力の差があり過ぎて困ってしまうほどである。エソテリックのCDプレーヤーだとやはりK-03クラスから上位が本格派なのだろう。

3、4年で世代交代するデジタル機器、しかも故障を覚悟のCDプレーヤーである。まあまあよく100万円も投資したと我ながら感心している。

定価230万円、中古ですら150万円もするCDプレーヤー、一体売れるのだろうかと不思議であった。音を聴いてナルホド。ま、230万円の価値とはひとそれぞれであるが、正直申し上げて、高級オーディオ、しかも200万以上の機械を販売するのであれば、企業としてまずすべき事をしなければならないだろう。それは言うまでもなく、アフターサービスと企業資産の安定である。

オーディオ機器はとにかく「音が良くてなんぼ!」そんな企業資産の如何なぞどうでも良いではないかとお感じならそれも個人の自由である。


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by bachcantata | 2018-11-01 14:11 | 試聴記