Sonica Dac 専用リモコンでグレードアップ
2017年 09月 02日
OPPO Sonica Dacには「リモコン」が付属していない。電源ON OFFにしても入力機器の変更にしても、いちいちタブレットかスマホの専用アプリを立ち上げないと、本体のスイッチを触らないとコントロールできない。
スマホ・タブレットでコントロールするのは一見スマートに見えるが、実は結構面倒くさい。
ま、10万円程度のDACに完璧を求めてはいけないので、半分あきらめていたが、なんとSonica Dac専用のリモコンが発売された。
ネットで早速注文。「入荷待ち」表示だったので到着まで時間がかかるかなと思いきや、注文した翌日に手元に届いた。いやはや、地方都市在住でも、首都圏並みのスピードで新製品を手に入れることができる時代の到来を痛感。こんな調子なら店に出向いて買い物なんてますますやらなくなってくるに違いない。
意外と質感がある。送料無料で3400円弱。安いと思う。
本体はつや消しシルバーでちょっと重みを持たせてある。ボタンの加減もほどよい。
ただ薄いので滑りやすいかもしれない。
電源ON OFFをアプリでせずとも、いちいち本体の電源ボタンを押さずとも、リモコンで出来るのはやはり便利だ。クリーン電源でアンプ類、一切同時にON OFFをしても、Sonica DacだけがOFFのままなのだ。電子制御の電源スイッチという特性上、物理スイッチのオーディオ機器は良いのだが、いちいち本体の電源スイッチを触るのは極めて面倒くさい。しかも本体が軽いので、電源ボタンを押すたびに本体が動く(笑)。
リスニングポイントの横にプリアンプを置いていて、出来るだけプリのボリュームを触って音量調節をするようにしているのだが、Sonica Dacは少し離れている。従っていちいち立ち上がって電源ボタンを押しに行かないと音楽が聴けない。ま、贅沢なのだが、それだけでとても面倒になってくる。
そういう状態で現れた、このリモコン。
大変重宝しそうだ。
入力切替も素早く出来る。本体でのコントロールはやややりづらいので、このリモコンの操作性は評価できる。
ボタンの「BT」とは何かと思えば、Bluetooth入力待機のことであった。
説明書が付属していないので場当たり的にボタンをポチポチ押して機能を把握するしかないという不親切さはまあ、許そう(笑)。
また、ネットサーバーやUSBフラッシュメモリーからの再生コントロールボタンも付いているのだが、これは「専用アプリで曲を選んで再生後」のコントロールしか対応していないので、正直使いづらい。
兎にも角にも、離れた場所からSonicaの電源をON OFFできるリモコン
それだけでも買う価値がある。Sonicaユーザーには全員必要だろう。
最後に、Sonica Dacはネットワーク(LANにしてもWiFiにしても)から完全に遮断された、つまりネットワーク接続を全てOFFにした状態で音楽を聴かないとSNが大変悪い。
ちまたのオーディオ情報や雑誌でのSonicaの評価は全てネットワーク接続がされていること前提で話されている。この点、よくよく注意してほしい。
繰り返す。
Sonica Dacは
オフラインで使って、初めて真価を発揮する。
Sonicaは、と~ってもいけないDacなのだ。
なぜって、オンラインで使うこと前提で設計されたDacが実はオフラインで使わないと音質が悪くなるのだから。
従って、このリモコンは絶対に必須なのだ(笑)。