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メタルカセットテープの音

平成生まれの人たちは知らないだろう、メタルカセットテープというものを・・。
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引き出しを整理していたらポロッと出てきた「ソニースーパーメタルマスター」
この60分テープ1本で1000円近くした記憶がある。
普通のカセットに比べてズシッと重い。現在ではノーマルとハイポジ(クロムだろう)しか販売されていないのでメタルテープは新品入手が極めて困難な貴重品になってしまった。

早速、倉庫からカセットデッキを探し出した。
WADIA170iTransport--->アキュフェーズDG-28。そこで私の部屋用に調整されたイコライジング済みのデジタルデータ--->インフラDAC-1でDAコンバート--->ウエスギUT-50--->パイオニアのT-D7(メタルテープへ録音)したわけである。パイオニアT-D7は最新のドルビーデジタル対応のテープデッキ。

早速再生してみると・・・・!!

ドルビーをOFFにするとノイズが多すぎて非常に聞きづらい音になるがONの状態だと非常に高品質な音が出てきた。当然SNはかなり悪くなるし、低域の伸びがかなり減ってしまう。しかし高域に独特な味わいがある。中域は「最も大切な音」以外は聞こえにくくなる。そうだ。そうだった!!カセットテープの音ってこうだったなって思い出した。全域クリアーなデジタルとは全く違う、音楽の「中心」「一番聴かせたい音」のみがクローズアップする音、アナログの音がする。聴いていると何となく嬉しくなるのはどうしてだろうか。T-D7で聴くメタルマスターの音は20年以上も前に親しんだ懐かしいカセットテープの音とはかなり違う。正直言うと、21世紀になった今でも十分通じるだろう少々面食らうほど高品位なサウンドだ。テープ再生時はDG-28やDAC-1をはじめとした他の全てのデジタル機器の電源を切ることが出来るのも嬉しい。

色々試してみようと思うが、、、あと何本かメタルマスター買っておけば良かったと思う今日この頃である。
by bachcantata | 2011-01-01 22:58 | オーディオ

Mcintosh XRT後は、ソナスファベール・アマティとガルネリを使い分けてイタリアの風を嗜む。デジタルデトックス、軽薄短小にこだわる逆戻りレコード演奏家


by bachcantata