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マッキントッシュ最新のプリメインアンプを試聴。

マッキントッシュプリメインアンプですが、今回はそれにアキュフェーズE-560とラックスマンL-590AXも試聴させてもらった。
MA7000
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MA2275
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アキュフェーズE-560
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ラックスマンL-590AX
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使用したCDプレーヤー
エソテリックK-03
大抵の試聴はアキュフェーズのSACDプレーヤーDP-700を使うが今回はK-03にしてみた。
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使用したスピーカー
B&W804Diamond
ダイヤモンドツゥイターを採用して非常に気持ちよい高域。またダブルウーハーにより制御しやすい低域を実現できたようだ。以前、805Diamondという今回試聴に使った804より小型スピーカーを試聴したが、本当に綺麗な高域に引き込まれた記憶がまだ新しい。
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今回使った試聴用ディスクは4枚のJazzCD。どれも再生回数はゆうに100回を超えるまさに「聴きまくった」もの。特にホリーコールトリオのはたぶん500回を超えるだろう。
ホリーコールトリオ Don't smoke in bed
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ソフィーミルマン Take love easy
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ソフィーミルマン make someone happy
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ソフィーミルマン Sophie Milman
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まず、はじめにマッキントッシュMA7000でソフィーミルマンTake love easyの2曲目「Take love easy」を聴く。低域が溢れんばかり鳴り響く。自宅のUT-50+StirlingSEで聴いてもそうだが、ジャズCDの大半は低域を強調してレコーディングしているようで、高額なシステムで聴くと「自然の音じゃない作為的なミキシング」を目の当たりにすることが多い。
いつもの馴染みの店員さんは休みで、フロアー長、高級オーディオ販売歴30年のベテランが本日の試聴を担当。あらら、、結構気使うんだよね、フロアー長だと(笑)。
やはり低域が出過ぎている。曲の途中でMA2275へ変更。たちまち、低域がボワァーとソフトになりやや落ち着いた。同じマッキンのアンプでもやはり石と真空管は違う。何度も試聴して分かっていることだが、この辺りが面白いところ。

ここでフロアー長、雑用でレジへ走っていった。その間試聴室にいること、私一人(笑)。勝手に機器をいじるのはいけないことだが、CDをホリーコールトリオへ変更。1曲目「I Can See Clearly Now」を聴く。う〜ん。あまり面白い音ではない。多分、私のUT-50+StirlingSEの方が良い音色を出しているだろう。MA2275と804Diamondとの相性問題ありと感じたが、ガマンして聞き続けた。

フロアー長が試聴室へ帰って来たので、お願いしてCDをソフィーミルマンのSophie Milman [Bonus Tracks]へ変更。1曲目Agua De Beber (Water To Drink)を聴く。確かにいい音だが、う〜ん_(._.)_。アンプをMA7000へ変更。たちまち低域が溢れんばかりに出る。トーンコントロールを使いたいところだがガマン(笑)。しかし804Diamond相手だと、MA2275よりMA7000の方がコクがある。以前ハーベスMastering Monitor 20で試聴したときとはまた違った結果になった。ハーベスだとMA2275の方がコクがあった。
6曲目を頼むとなぜか5曲目がかかった。「おいおいフロアー長!違うぞ」と思ったがまあ良しとしよう。5曲目はあまり聴かない。音としては良いのだが、やはりなにか足りない。B&Wのスピーカーとマッキントッシュアンプの相性はあまり良くないようだ。少なくとも私はそう思う。

「フロアー長、なにかお薦めのプリメインありますか?」と尋ねると
「XXさん(私の名前)、マッキン好きなら他のアンプは候補になりませんよ。マッキンは独特ですからね。あのトランスからくる音はマッキンしか出せませんし、それに・・・(以下略)(笑)」

「でも、ベテランからしてなにかありませんか?」と食いつく私。
「う〜ん、なら、ラックスにしてみましょうか?個人的に非常に優れたアンプだと思いますよ、これ」と言って、つながったのがラックスマンL-590AX。

これは全く別の音。まず音域全体がスッキリした。そして低域が相当締まる。中域にエネルギーが集中した音と聴き取った。

「ね、低域が全然違うでしょ。マッキンは非常に個性的なアンプだからね。私も以前自宅で使っていましたよ、でもね・・・(以下略)」フロアー長は話し出すと止まらない。

講義(笑)の後、アキュフェーズE-560へ変更。ますます音像が締まり、低域から高域にかけて気持ちが良いほど「スッキリ」した心地よい音がする。804Diamondとの相性抜群だ。

「ああ、アキュフェーズの音ですね」と独り言。この「スッキリ感」、自宅のUT-50でも味わえるがそれをさらに研ぎ澄ませた音だ。まさに植物性タンパク質サウンドの有頂天だ。以前聴いたハーベスMastering Monitor 20とE-560ではあれほど駄目だったのに、スピーカーが変わると「天と地」の違い。流石アキュフェーズと言える本当に美しいサウンドだ。

CDをミルマンのMake Someone Happy へ変更。
1曲目People Will Say We're In LoveをMA7000で聴く。マッキンのアンプで聴く音って「大味」だなって思う。特にアキュフェーズE-560で20分以上試聴した後だとその「大味」さをつくづく痛感した。同じトランジスターアンプなのに生産国やメーカーアイデンティティでここまで音が違う。E-560だと端正な美しいサウンドを楽しめ音像リアリティもかなり高い。MA7000だと、美しいと言うより迫力がありエネルギッシュになる。ちょっと804Dには不釣り合いなサウンドだ。どちらのサウンドも804Diamondの性質上、JBLみたく「こちらに迫ってくる音」ではない。804Diamondとの相性はさておき、マッキンアンプのアメリカンサウンドは動物性タンパク質だ。B&Wのモニターライクスピーカーで聴くとその動物性がややうっとうしさにつながってしまうのが残念で仕方ないところ。少なくとも私の耳ではB&W804Dではマッキントッシュアンプの良さは全く聴き取れなかった。一番聴きやすかったアンプはフロアー長お薦めのラックスマンL-590AXだった。本当に聴きやすい音が出ていた。今回の試聴で一番804Dに対して癖が少ないとも言える。まさに優等生的サウンドとはラックスマンL-590AXだ。

8曲目(It's Not Easy) Bein' Greenへ変更。
アンプをMA2275に変更。低域の制御が甘くなる。しかしMA7000に比べると締まって聞こえるから面白い。真空管アンプの方がトランジスターアンプより低域が締まって聞こえる。あまり経験しなかった変化だ。
曲の途中でMA7000へ変更。たちまち音像が大きくなる。低域はブーミーになるが、エネルギーはより大きい。実際このエネルギッシュなサウンドはマッキンそのもの。今回の804Dでの試聴では「甘く太いマッキントッシュサウンド」は体感できなかったが、繊細さとはほど遠いエネルギッシュさは聴くことが出来た。


やはりスピーカーと相性は最重要項目だろう。
ハーベスHL-P3ESRとMA2275での「甘い甘いサウンド」
ハーベスMastering Monitor 20とMA7000での「クリアーさに程よい温度感が漂うサウンド」
そして今回のB&W804DとアキュフェーズE-560での「繊細でスッキリと美しいサウンド」


こうなるとますます、売り場にあるStirlingSEが無くならないうちに各候補アンプを聞き比べないといけないと痛感した。
by bachcantata | 2010-12-14 19:31 | 試聴記

Mcintosh XRT後は、ソナスファベール・アマティとガルネリを使い分けてイタリアの風を嗜む。デジタルデトックス、軽薄短小にこだわる逆戻りレコード演奏家


by bachcantata