B&W805d3だけを鳴らす逆戻りオーディオ mcintosh.exblog.jp

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Mcintosh XRT後は、ソナスファベール・アマティとガルネリを使い分けてイタリアの風を吹かしていた。現在はB&W805d3だけを極めてお気軽に鳴らす逆戻りレコード演奏家


by bachcantata
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0、オーディオの音は「部屋の影響」が最も大きいと常に自覚し、機器やアクセサリーに過剰な期待をしない。
(1)左右スピーカーの間にアンプやプレーヤー類を絶対に置かない。(ホーン型でも問題はあるがより少ないと感じる一方で、現代的なコーン型スピーカー、特にB&W、TAD、ディナウディオ、マジコ、YG等は影響多大!絶対にスピーカーから離す。)
(2)20畳以下のウサギ部屋でオーディオをやる場合、フロアー型、ウーハーの力が強いスピーカーは低域過多で中高域が減退し大音量再生という泥沼化になりやすい事を肝に銘じておく。
(3)上質な低域再生は20畳以上、床は強力なコンクリート等の「設備投資」がまず必要で、それがない、出来ないならば、上質な低域再生を諦め、高度な中高域の再生を志すべし。

1、オーディオ機器の動作不安を極力避ける。(音が悪い時の原因が判明しやすくなるから)

2、日進月歩のオーディオ機器を更新しやすくするため、中古市場での価値がより良いもの。

3、オーディオ機器中心の生活ではなく「よりよい音質の音楽鑑賞」が中心。機器をカスタマイズする費用と時間があれば最も多くの時間を音楽鑑賞に費やす。

4、高額になると当然ながら「これだけお金を掛けたから、、」と期待をするので、どうしても機械中心のオーディオスタイルになってしまう。よって

(1)グレードアップを極力避けるため、予算の限界で可能な限り高価なものを選ぶ
(2)独自のカスタマイズを避け、同一メーカーブランドで揃え音色を統一させる
(3)季節によって「唸り音」「動作音」が大きく出るようなシステムは避ける

以上を守って行けば、「オーディオ機器の性能チェック」から解放されやすくなり、最も大切な「音楽鑑賞」へのみ意識が集中できる。おそるべし「オーディオ疲れ」が発生しにくくなる。

五味康祐氏の言ではないが「まずなによりもたくさんの音楽を聴く」べきである。するとオーディオ機器にハマりにくくなり、泥沼化になりにくい。また自分の機器の客観性をより理解できるようになり冷静に更新なり改良を続けることができる。

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# by bachcantata | 2018-12-05 12:22 | 自己紹介・他

先日ステレオサウンド社から発売されたSACDを購入。

おそらく最も試聴に使ったアルバムである。かつてマッキントッシュシステム所有時はこのアルバムだけを毎日聴き続けていたほどである。

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CDソースだけでもこの通り3バージョン持っている。アナログレコード盤も加えたら4バージョン。これでもマニアとしては少ないほう。


これ(リンク)は7年まえの当ブログ記事、重量盤45rpm、Don't smoke in bed


驚異的なまでの高音質LPだが、過去の記事通り、片面のみで2曲再生後に盤を取り替えないとならない、とても落ち着いて聴いていられないのが唯一玉に瑕。その意味で「難あり」と思う(笑)。



さてこのアルバム。「俺流」試聴ポイントは次の通り。全て記すと膨大な行数になるが。あくまでオーディオチェック入門レベルであり、これらが綺麗に聞き取れないなら「体調、スピーカー、アンプ」の順でチェックするようにする事にしている。


1曲目曲頭から1分30秒までドラムのリズムが微細音まで綺麗に浮き上がっているか、特にヴォーカルが入った後もドラムリズムが綺麗に分離し、リズムの振動音を浅い集中力だけで追い続けられるか。4分06秒からのベース音は素直に伸びているか。

2曲目 4分20秒以降のベース音のうねり、うねりの反響音。

3曲目 2分00秒から2分52秒までのヴォーカル無でハーモニカの金属質感。

等々。(リスニングポイント、以前の記事のリンク)

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さて、今回のステレオサウンド限定盤SACD(写真右)の音質だが、他のハイブリッドSACD(写真中央)やCD(写真左)に比べると最もLPに近いバランスと思う。最もかつてLPを聴いていた時とはスピーカーもアンプも違うので純粋な比較ではない。


全く飽和しないのに低域の凄まじさを感じるLP。それに近いバランスの低域再生が今回のステレオサウンドSACD版である。


音のリアリティ、ヴォーカルの生々しさはアナログレコードに到底敵わないが、それでもかなり近づいてきている。ライナーノーツではリマスタリングについてSS誌の評論家三浦氏がわかりやすく説明されているので購入後参考になる。


次に聴きごたえある盤はどれかというと、なんと通常CD盤(写真左)と感じた。特に低域を少々デフォルメされた音作りは、やはり20年以上私のメインリファレンスCDであり続けた不滅の名作で不動の地位がある。CDの音が良く感じるのはDP-750のCD再生音がそもそも大変心地よいものなので、そのせいかも知れないし、所有する通常ハイブリッドSACD盤の質が悪いのかもしれない。所有ハイブリッド盤はカナダではなく、オーストリアのようだが。

ハイブリッドSACDのCDレイヤーも再生してみたが、可もなく不可もなし。


今回のステレオサウンド限定盤SACDは通常CD盤の音をさらに自然にレンジを広げたようで、長年CD盤を聴き続けた耳にもとても素直に受け入れられる辺り、さすがステレオサウンド盤だ。

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全体を通してピアノの響きに不自然さがない。音色も手持ちのハイブリッドSACDみたくペナペナしたへちゃげた感じはなく、生のピアノの音に近い。アナログレコードみたいである。


1、2、3曲目は音の立ち上がりがさらに良くなり、ドラムとベースの定位が極めて明確にわかる。それに加えて、低域のエネルギーが強くベースメロディラインが恐ろしいほど分離して聞こえる。言うまでもなくドラムリズムの解像度は限界に近く強固なヴォーカルとドラム定位もここまで来ると行き過ぎているようにも感じ、もはや厳密になりすぎてしまっている。ある意味プリアンプの性能テストに最適。


4曲目、テネシーワルツ。リバーブが極めてクリアに収録されている。ハーモニカのメロディに金属の質感が特に1分46秒から美しくつい聴き惚れる。


7曲目は弦楽ラインが収録されているので、ヴォーカル位置だけでなく、マイクの種類が違うのか、他のトラックと比べてホリーの声が違って聞こえるのが興味深い。CD盤やハイブリッド盤では何となく違うような、、という程度だったが、この限定盤SACD盤だとはっきり違うと判る。


8曲目は今までさほど聴き込んでいなかった。パーカッションリズムが意外とやかましく聴こえていたからだ。このステレオサウンド限定盤で聴くと全くうるさくない。1分46秒あたりからのビートも極めて静かでクリアで落ち付きある演奏である。まさに本格派SACDの実力発揮といえる。


11曲目、ケセラセラ。驚いたのは左側後方でリズムを刻み続けるドラムス定位。大変小さい音量ではあるが終始ずっと同じリズムを打ち続けているのが、不気味なほど聴こえ続ける。3分10秒辺りからのハーモニカのインパクトの背後であっても全く同じリズムで刻んでいる。この再現性は驚異的なほどで、「ハイエンドオーディオ入門にやっとこさ半歩ほど」足を入れられたかなと自画自賛(笑)。


12曲目、お待ちかねのエッチ歌詞、、、おっと(笑)。「ベットで煙草を吸わないで」

この曲は通常CD盤でもピアノのハンマー音やフェルトの擦れが良く聴こえる好録音。限定盤SACDでは加えてベースの分離、弦の弾き方が2弦のハーモニーがしっかり聞き取れる。やはり低域のエネルギーと解像度の高さが限定盤SACDの特徴であろう。


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# by bachcantata | 2018-11-23 17:12 | CD

前回に引き続き、自分自身の備忘録としてアキュフェーズDP-750(以下750)とエソテリック K-01x(以下01X)の詳細な比較試聴記を残す。


750はスピーカーからの音の前後左右展開がより大きい。特に奥行きが深い。上下にも音が広がる。そして解像度も高いが、それをひけらかす音作りでは全くなく、しなやかな美音で、主役を引き立てる、主役にスポットライトを当てるような再生音。聴きどころがしっかり分かるし、聴きやすい。味わい易い食べやすさあふれる、まるで名コック料理の美味とも言えよう。


01Xは前後左右の広がりはソースに応じてほどほど。空間表現より空気感楽器のリアリティの表現を得意とする。予想に反して、驚いたことに解像度は750よりやや劣る。が、01Xレベルで全く問題無し。充分なほどの高解像度。

音作りが750の「しなやかに作りあげる」というのではなく、01Xはソース内のデータを徹底的に出そうとした若干エッジが強調された感。先の料理の例えだと、01Xは素材ひとつひとつの味が鮮烈なほど舌の上で明確に区別出来ていて、かつ一品(ひとくくり)として口の中にある、、、と言えようか。


音と音のコンビネーションの美学は750にあり、

音と音のセパレーションの美学とは01Xにある。



驚異的なのは、01Xでは、音と音の間(スキマ)、リズムが激しくても一定の「無音」部分の表現が圧倒的。実に素晴らしい。ハイエンドオーディオらしい部分、「音がフワッと耳のふもとに鳴り響いていて、同時に、体全体から音が吸いこまれていくような感じ」を懸命に情報量だけで表現しようとしている。それができるのも「無音ースキマ」部分の再生能力の高さから生まれた「欲望」に他ならない。


750だと人工(アキュ)的なフワッと感が細かい「スキマ」をほとんどつぶしてしまう(アキュ的美音の部分)が、01Xでは、正反対に「スキマ」をソースに限りなく近く忠実に再現する。よって01Xは「横の音と音の繋がりが悪い(点描画のよう)」とも言える。ひとたびピアノ音楽を聴けば、メロディは流れず、タッチが克明に見えてくる。ピアニストの繊細なタッチを徹底的に再生し尽くし、微妙なリズムの変化が明確に聴き取れるので、スコアチェック、技巧チェックとしてはこの上ない。エソテリックがCDプレーヤーだけで最上位の500万円クラスを発売する理由はまさにここだろう。「絶対的な個」への追求、それがP-0から始まったエソテリックのあくなき追求であろう。

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01Xは、楽器同士のアンサンブルになると、全体の合奏としての一体感はそこそこで、むしろ一つずつの楽器それぞれが美しく分離し、各自が良い意味でバラバラにクリアに浮かび上がる。曲全体としてまとめるためにはリスナー側の頭の中でアンサンブルに仕上げる必要がある。この時、多くの場合で01Xでは、すべての楽器が同一レベル、同一エネルギーで再生される。リスナーが「この楽器はもう少し向こう側で鳴って欲しいし、この楽器は手前でバーンとメインでなって欲しい」と脳内でデフォルメする必要がある。そうしないとごちゃごちゃになる(笑)。デフォルメ行為に集中できないと、たちまちヤカマシイ再生音の嵐が吹き荒れる。曲の聴き方がハッキリと分かっている玄人好みの音作りとも言える。同時にソース内の全て音(無音ースキマ)を始終ハッキリ聴き続けたい筋金入りオーディオマニアにはこれ以上はないほど適したプレーヤー。


01Xならアンプをマッキントッシュ辺りにすればバランス的によい塩梅になる要素がその点だ。アキュフェーズのアンプにすれば、クリティカルヒットの連続で緊張しっぱなしになる可能性が高い。日々のリスニングの始めから終わりまでクリティカルヒットだけで良いオーディオマニアにはエソテリック+アキュフェーズセットが至福になるに違いない。

細かいニュアンスが多く収録されたCDの場合、750だと演奏が下手に聞こえる場合がある。そんな時は01Xの出番!たちまち全てのニュアンスをしっかり拾い上げて鳴らし切ってくれるので全く下手には聴こえず、これでもか!と言わんばかりの説得力(無数の「点」)が再現される。その差は驚くばかりだ。打ちこみ系、アニソン系は繊細な微弱な音が極めて多く収録されているので、01Xの再生力が必要になる場合が多いだろうか。


一方で750だと既に美しいアンサンブルになって再生されるので逆に楽器同士の分離感は劣る。クリティカルヒットは無いが、すこぶるリラックスしてくつろげる。


別の角度から表現すると、750だと再生中に聴き疲れすることはほとんどないが、01Xだと刺激が強いので聴き疲れしてしまい途中で再生を止めたくなるような場合が多くある。


まとまりある再生音の750、分離、独立した音の集合体の01X。ほぼ正反対とも言える。

音の集合体といっても、音と音の間の「スキマ」も徹底的に再現しているゆえにひとつの集合体にはなっていない。つまりアンサンブルではない。


ピアノソロなどはピアノの音しかないのでアンサンブルではないように思われようが、そう簡単ではない。ひとつずつのタッチをあまりにも克明に出すので音楽を聴こうという意識になりづらい。

750にしても01Xにしても良い録音にはリニアに反応するのだが、750の方は「よい音(音色)なダァ~」と感じやすい音作りがなされている。つまりアキュフェーズアンサンブルなのだ。

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一方で01Xには「良い音(音色)だな~」と感じたことは一度もなかった。録音の善し悪しに意識が向き「良い録音だなぁ」と感じたことは多々ある。名デフォルメされた録音(優秀録音)だと、聴き手が脳内デフォルメをする必要が低減するので、圧倒的に聴きやすくなるからである。アーティストの極めて微細な指使いにピントがぴったり合った録音でその指使いが美しくひとつひとつ浮かび上がる再生音、01Xはそれが可能であり、それはそれで素晴らしい。


ただ単に低俗な高音質を謳う録音だと、収録楽器が形骸化した高音質微細化された音作りがなされているゆえに、楽器同士が喧嘩してオオゴトになる。


この点からすれば、750は底上げされる。750でデフォルメ、アンサンブル化されるので、よほど悪い録音でない限り、うまい具合に聴きやすく再生される。聴きやすい録音と聴きづらい録音との差が大きいのは01Xである。


750で下手に聴こえたCDの99%は01Xで全く問題なく再生できた。一方、01Xでうるさくて聴いていられないCDの100%は750で最後まで聴き終えた。


まるでアナログレコードのカートリッジの比較試聴みたいになっちゃった(笑)このCDにはこのプレーヤーで、あのCDにはそっちプレーヤーの方が合ってるなんて、、。


いったい何台CDプレーヤーが必要なの???!


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# by bachcantata | 2018-11-10 10:20 | 試聴記

オーディオによる音楽鑑賞でまず最重要ポイントはなによりも体調なのだが、ま、オーディオ機器評論の文頭にいちいち「今日の脈拍と血圧、体重の変化など」を載せるわけもいかなく(笑)、それは、ひとまず置いておく。


長年、不思議に思っていたことがある。


それは

「再生音量」

である。


古今東西全てのオーディオ評論を読破した訳ではないので断言は出来ないが、再生音量を細かに記載した評論記事がどのくらいあるのだろうか。まず滅多に見かけない。


今回、自室でエソテリックとアキュフェーズのCDプレーヤーを比較試聴して、「音量差」がいかに重要であるかを嫌というほど痛感させられた次第である。

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オーディオ機器で試聴音量ほど重要なポイントはないのではないだろうか。自室では音量を上げ過ぎるとたちまち響きが悪くなり、アンサンブルバランスが劣悪になる。12畳程度のウサギ小屋では大音量(連続10W以上)はまさに拷問である。パワーアンプP-7300はメーター中心が1W表示だが、およそ再生時は瞬発で10Wを超えることなく、1W前後、平素は1W未満で程よい音量レベルになるようスピーカーセッティング、リスニングポイントセッティングをしているつもりである。

オーディオショップでの試聴でも連続1W程度の音量レベルで判断するのが私のスタイルである。当然ソースによって様々ではあるが、平均してその程度で充分な音量だと感じている。

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地元の家電量販店にも立派なオーディオルームがある。もう30年来行っているのだが、その量販店でボリュームを私自身が触って音量調節が出来たのは、ほんの1、2回程度。それ以外は全て店員がやっている。一般的にも、ほとんどの場合、店頭試聴ではお客は椅子に座ったままで、店員が音量調節をするだろう。「下手に高額機器に触られて壊されでもしたら、、、。」よって、店員がやるのが最善なのは充分承知している。


実は、何を隠そう(笑)。私が長年の沈黙!?をやぶり、今贔屓にしているオーディオショップで機器を買っている理由、それは「私に音量調節を一切任せてくれるから」である事他ならない。音量調整は音楽再生のキモであり、その微調整いかんで、どのようにも聴こえてしまう恐ろしい点である。


大音量にして「被暗示性」を高め、強引に売る!、首都圏の老舗オーディオショップの常套手段である(爆笑)。この点で、ヘッドフォン天下の20-30代に「スピーカー爆音被暗示性強引商法」は不可能。ヘッドフォン音楽しか知らないならスピーカー大音量がいかに劣悪で低音質であるか分かるのは当然である。




自室で2台のSACDプレーヤーの比較をしている。

ラック上がエソテリック K-01X

その下が導入して3カ月ほどのアキュフェーズ DP-750

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別にDP-750に不満がある訳ではない。いつものショップで展示品のK-01Xが淋しそうに置いてあったのをお借りした次第。


このエソテリックとアキュフェーズのCDプレーヤーの比較なのだが、まず両機のXLR出力音量差があまりにも大きい。K-01Xの出力が5-7dB大きいのだ。


長年、一見さん相手に大音量で音を浴びせかけた「売り方」をする営業マン多し。売り場はSNが良くない場合もあって仕方がないのだろうが、正直言って大音量にすれば、「平生聴こえない、聴き取れない微弱な音も「大きな音」で再生されるからスゴイ!」となる場合がほとんど。


高級オーディオ、高額オーディオは重量もある場合が多いので、不幸にして共振しない(笑)こともあり、大音量に耐える構造になっているので、音が飽和しにくい。高級車同様、重量級は乗りごごち(聴き心地)が良いという物量至上主義的な部分があることは否定できないが。


話が、いつものように横道に逸れそうだ。


戻すと、、、

アキュフェーズDP-750よりもエソテリックK-01xの方が最低でも5dB音が大きく再生されるという事実は、比較試聴する上で問題である。


ご意見様々だろうが、

「原則、オーディオは音が大きい方が高音質に感じる」

これは否定できない。


自室比較試聴中、両社のプレーヤー出力を同一ボリュームに合わせるのが至難で、パワーアンプの出力メーターの針の振り方を参考に、またメータの設定の「3sec遅延モード」を最大限に活用して可能な限り同一音量下での比較試聴をすることに努めた。

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聴き始めの、2ー3時間はただただ両機で同じソースを聴き比べて流す。3ヶ月程度でもすでに耳がアキュフェーズDP-750寄りになっているので、忠実性を高めるための儀式である。


XLRケーブルは両機ともアキュフェーズASLC-10を使い、また電源ケーブルはアキュフェーズAPL-1に揃えた。比較試聴の際にはケーブル類全てを全く同一にしないと正確性に欠ける。


3時間聴き流し、その後食事をはさんで耳を休め、比較試聴再開。だんだんとエソテリックK-01Xの特徴がわかり始める。


DP-750だと奥で鳴り響いている音が、手前に出てくる音作りであるK-01xは、ソース内情報全体をより明確な音を聞かせようとしていよう。


K-01xは実にオーディオ的な音作り、つまり高スペック要求を満たすような音作りがなされている。750のように「しなやかで聴きごごち良い」という要素は、情報量で満たした空気感の表現でリスナーを圧倒させる部分に転化している。100万円越え、K-01xは150万円越えともなれば、ただ音が良い、情報量が多い、、、程度では購入対象にはならない。


以下リンク、後半に続きます。




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# by bachcantata | 2018-11-05 18:29 | 試聴記

エソテリック グランディオーソK-1を店頭試聴した。

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比較対象は同社のK-01X

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(最新のXsではない)である。


以前からK−01Xの下位モデルであるK−03Xの音質には好感を持っていた。ただし店頭試聴時にディスク回転音があまりにも大きかった事(理由(3)を参照)などの不安要素が重なり、結局、あらゆる要素で最善と思われるアキュフェーズDP−750の導入にいたった。


今回試聴したエソテリック社一体型SACDプレーヤーであるグランディオーソK-1は、約2年前に発売された同社一体型CDプレーヤー最上位機種。そして、その実力は侮るなかれ、流石であった。


当然ながら、表現力、懐の深さ、そして、音楽再生で重要でありかつ再生が難しいだろう「情熱的な音楽表現」もたやすくこなす。ちょうどTAD社D−600というフラグシップSACDプレーヤーがあるが、TADが中間色なら、D−600と同じ傾向のサウンドイメージでグランディオーソK-1は寒冷色であろうか。ちなみにアキュフェーズDP-750は暖色系寄りである。早速比較試聴開始!

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このモーツァルトは菅野沖彦先生の録音であるが、再生に結構難儀している。もちろん鳴ること自体はたやすいのだが、宮沢明子さんの(個人的に感じるところの)男性的でエネルギッシュなタッチを再生しようとすると簡単ではない。


ピアノ自体の音色は、圧倒的にK-01Xが素晴らしい。ほどよい丸まり方で心地よさがあった。一方グランディオーソK-1はまさしく「マスターテープ再生中!」という音である。まるでマスターテープ特有のヒスノイズが聴こえてくるかのような厚みある再生音。一瞬オープンリールで聴いているかと錯覚してしまうほどの再現力に舌を巻いた。このレベルの再生音はアキュフェーズでは不可能だ。極めてアナログ的で地に足がついた堂々とした音。けっして腰高にならない安定感も素晴らしい。しかしながら、再生表現力は驚異的にもかかわらず、どうしたものか、全く心地が良くない。音楽性という点では及第点なのだろうか。

K-03で試聴した際に感じた音楽性はなく、ただ超モニター調の無機質さがだけが目立ってしまった。

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ムターWPOのツィゴイネルワイゼンSACD。私のリファレンスの一つである。

これは歴然とした差があった。オーケストラのエネルギーがまるで別物。グランディオーソK-1の本領発揮だった。定価150万円もするK-01Xがくすんでしまう、なんともはや、これはどうしようもない。グランディオーソで一曲聴き終えて、K-01Xにすると、とても聴いていられないほどのエネルギーの無さを感じてしまう。上下位クラスの比較試聴は「悪魔(禁断)の試聴」といわれる所以である(笑)。


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最後はカラヤンBPOのモツレク(モーツァルト・レクイエム)。

実際のところ、このSACDの再生音の良さでアキュフェーズDP-750導入を決めたといっても良い。(ちょっと言い過ぎか)

やはり音数が増えると、K-01Xでは貧弱に聞こえてしまう。表現力、合唱のクレッシェンドでも微動だにしないエネルギッシュさ、どれもグランディオーソK-1が最高の仕上がり。


当然といえば当然ながら、ピアノの音色(最も耳に残っているのはK-03Xsの音質だが)はK-01Xが心地よく素晴らしかったが、それ以外はすべて大差でグランディオーソが勝った。


K-01XとグランディオーソK-1は金額だと80万円の差である。01Xも現行モデル01Xsで10万円値上がりしたので70万円の差というところだろうか。

ネット上でもよく議論されているようだが、CDプレーヤーは「100万円」が一つの大きな境目のようである。100万円以上だと、それぞれの機種の差は個人の趣向も含めると僅差であろうか。実際K-01X(150万円)とK-05X(60万円)を比較すると、お話にならないほどの表現力の差があり過ぎて困ってしまうほどである。エソテリックのCDプレーヤーだとやはりK-03クラスから上位が本格派なのだろう。

3、4年で世代交代するデジタル機器、しかも故障を覚悟のCDプレーヤーである。まあまあよく100万円も投資したと我ながら感心している。

定価230万円、中古ですら150万円もするCDプレーヤー、一体売れるのだろうかと不思議であった。音を聴いてナルホド。ま、230万円の価値とはひとそれぞれであるが、正直申し上げて、高級オーディオ、しかも200万以上の機械を販売するのであれば、企業としてまずすべき事をしなければならないだろう。それは言うまでもなく、アフターサービスと企業資産の安定である。

オーディオ機器はとにかく「音が良くてなんぼ!」そんな企業資産の如何なぞどうでも良いではないかとお感じならそれも個人の自由である。


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# by bachcantata | 2018-11-01 14:11 | 試聴記

追悼 菅野沖彦先生


オーディオ評論家、菅野沖彦氏が亡くなった。

心からご冥福をお祈りいたします。


面識は全くないし、氏の文章を数かぞえきれなく反芻したほかは縁がないのだが、今自室のオーディオ機器の源流には菅野氏の影響が大きいのは疑いようもない。


30年以上も前だが、ステレオサウンド誌という「ハイエンドオーディオ」「高額オーディオ」専門雑誌の購読を開始。菅野氏をはじめ、長島、上杉、朝沼、井上、山中各氏のオーディオ評論に鼓舞されつづけ、「いつかは、いつかは、、」と思い描き、絶対に買えそうもない高額機械のカタログを膨大に収集しては、また、菅野氏の極めて教養あふれる評論記事を読んで、覚えて、日夜興奮し続けていた。


菅野氏のお陰は自室のオーディオ機器の選別だけではなく、現在多いオーディオ評論がいかにカタログスペック評論で、しかも美辞麗句だけの薄っぺらであることを分からせた事でも偉大である。


タンノイのスピーカー「スターリング」にヤマハのサブウーファー、加えてスーパーツィーターという氏が薦める組合せはまさに菅野サウンドの入門的なセットで長年愛用した。コントロールも難しかったが。。

その後、XRTというMcintoshのスピーカーを不相応に導入したのも「菅野沖彦」という「偉人=重鎮」に長年心酔し続けていたからであった。マッキンのセパレートを使い続けたのもしかり。それに続く、ソナスファベール ガルネリオマージュ導入、同時にアマティオマージュ導入もまたしかり。


それほど氏の美文には心底感動し、それはまるで音楽を聴く行為にも近かった。


高級オーディオ評論家は菅野氏みたく「ライフスタイル全体が洗練されていて当然」と今でも思っている。数千万円単位の高額オーディオセットを何部屋持とうが、所有者当人がステキでないときっと音のセンスも悪いだろうなと思う。この点はアーティストと同じで、本人のムードも芸術の一環であるのは疑いようもない。


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# by bachcantata | 2018-10-20 16:26 | 自己紹介・他

DP-750導入を機に、現在使用しているラインケーブルと電源ケーブルをいったんリセットしようと思い立った。

ひとまず、パワーアンプ、プリアンプいずれの電源ケーブルも自作して5年以上使い続けたものから、アキュフェーズ純正のAPL-1へ変更。ラインケーブルはDP-750からC-3850間、そしてC-3850からP-7300間の両方ともアキュフェーズ純正ASL-10(RCA)に変更。


これでアキュフェーズ一色になった。予想通り、DP-750導入後気になり続けた、過剰高域はキレイに減退し、中域寄りの聴きやすいサウンドに変化。解像度も必要十分で、細かい音を徹底的に絞りだすような聴き疲れは皆無状態になった。


高域が減退したことから、低域をより強く感じられるが、低域過多にならないところが素晴らしい。パワーアンプの力もあるだろうが、これはどう考えてもDP-750の力量にほかならない。


このようなエッジ強調気味の高解像度から、あえて一歩二歩下がった音楽寄りの芳醇なサウンドの方向へ舵をきると、今更ながら、同社フラグシッププリアンプC-3850を導入したのは、もしや、やり過ぎだったのではと少しばかり反省した。


この時点で1ランク下のC-2850を自宅試聴できれば面白いだろうなという浮気心も。ま、お願いすれば販売店はホイホイと手配してくれることは間違いないが、、、ちょっと悪い気もする。万が一、ランクダウンとなってしまうと、全く使い切れていない愛機C-3850に申し訳が立たないし、とは言え、オーディオ機器のグレードダウンこそ、超道楽である逆戻りオーディオの常なのだが、、、とゴチャゴチャ楽しい空想の日々である。


アキュフェーズユーザーの大半がアンプやプレーヤーに付属のラインケーブルや電源ケーブルを使っていないと思う。私もその一人であった。

アキュクラスのオーディオマニアはケーブルで大きく自分好みの音を作り上げるなんて当然やりたいし、それこそオーディオマニアの好むところ。


きっかけはDP-750自宅試聴時に偶々試した付属電源ケーブルAPLー1であった。音域バランスが自然で解像度も欲張らず、よって音楽寄りの音作りがなされているように感じた。


DP-750導入後も付属の電源ケーブルを使い続けることにした。


数日聴き続けた結果、せっかくアキュフェーズの上位モデルで入口から出口まで一式揃えたことだし、心機一転!?を兼ねて、ケーブル一式もアキュフェーズで統一してみれば、「アキュフェーズが本来目指したリファレンスサウンド」に少しでも近づけるような気がした、というのも事実。


いま、アキュフェーズのXLRケーブルASLC-10の自宅試聴をお願いしている。

アンバランスの付属ASL-10との音質比較が楽しみである。


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# by bachcantata | 2018-10-10 13:12 | 周辺機器

DP−750で音楽を聴いている。
こんなにゆったりと聴き続けるなんて何年ぶりだろうか。

音楽を聴くことが圧倒的に楽しくなった。

当然といえば当然だが、10万円クラスのDACとPCの再生では805d3には荷が勝ちすぎたのだろう。とくにマズかったのはプリアンプをC−3850と奢ってしまったところであろう。最上流のDAC音質をそのまま素直に出し過ぎてしまったのだ。
とはいえ、最上流にここまで金額を費やさなければならないとは、「オーディオ音楽」とは全く困った趣味である。

前回の自宅試聴機では主にDP−750本体の動作状況を中心にチェックするのが精一杯だったが、導入した今、じっくりとDP−750の音について述べたい。

最高機種であるDC−950を自宅試聴した際にも感じたが、DP−750は事前暖気が大切である。高級オーディオユーザー達では常識だが、我がミニコンポ(DP−750・C−3850・P−7300・805d3の4点セットの事)は電源を入れてすぐに良い音で音楽を聴くことができない。これも困ったことであるが、暖機運転という名目で、少なくとも音楽を聴き始める2時間前には電源を入れておく必要がある。

ま、DP−750も導入したばかりなので、エージングが進めば、暖気にかかる時間も多少少なくなって欲しいが、今のところ(導入直後)は、電源を入れたばかりの音を20%とすると4時間、いや5時間経った音は120%くらいの差があることだけ明記しておきたい。

音の傾向だが、

1、しなやか(この部分は前機種DP-720の延長線上)であることこの上ない。音がとても柔らかい。正直PC再生で全く聴けなかったCDをほとんど全てを全曲通して聴き終えることができるほどの「上質なシルクタッチ」で上品な音質である。この極めて柔らかくしなやかな音が心地よいのである。もっともこの柔らかさは好き嫌いの差が大きく出る部分だろう。

2、中域が充実しかつピラミッド型のサウンドで、線は細くない。DP−720は線が細かった。それはそれで好ましかったが、DP−750になり中低域の量感がふえたことで、より聴きごたえある充実した音質に変化した。

3、男性的でエネルギッシュな鳴りっぷり。真面目ですこし繊細で女性的なサウンドだったDP-720と比べると相当な変化である。設計者の世代交代のなせるワザなのか、実に好ましい変化である。この辺りは新製品純A級パワーアンプA−75も同傾向の音作りのように感じる。

4、DC−950までではないが、DP−750はスピーカーの後方はるか遠くにサウンドステージが広がる。そこから音が前に広がってくる。950よりも元気である。950の方がよりしなやかで静かさがあったが、その辺りは一体型としてDP−750は必要以上!?の静かさよりもハツラツさエネルギッシュさをより多く表現できていよう。逆を言えば、950では必要以上の静けさの表現がなされる故に只者ではない凄みが溢れてくるわけだが(笑)。

5、DSDディスクの再生音も素晴らしい。PCレスだとやはりPCノイズから解放されるだけ滑らかさと音のつながりが美しい。ただしDSDディスクだと一曲ずつ先頭と末尾に「カチッ」というDACのロックだろうか、音がする。
例えばDSDディスク内に15曲ある場合は「カチッ」という音を30回聴くことになる。音楽再生中ではないので鑑賞の邪魔にはならないが。


6、情報量をひけらかす再生音ではない。情報量だけならOPPO SonicaDACやTEAC UD−505/NT−505などの10万クラスUSB DACの方がはるかに高い。
それならば、なにが違うのか。それは音の組み立て方(味付け方)の差だろう。
上記の10万円クラス(一般!?なら十分に高価)なら情報量を多く出すことが第一目標なので、特に良い性能のアンプと組み合わせると情報量過多になる。つまり

「細かい音が出力され過ぎる」
ので、音が前後に広がらず平面的に横並びし、聴くポイントが見つけられないので、聴き疲れを起こさせる。

例えば、ヴォーカルなら、人の声を中心としてバンドがそれを引き立てるのが当然なのだが、情報量だけを高めると、バックのギターやパーカッションなどもメインヴォーカル(人の声)と「同じ音量」「同じエネルギー量」で聴こえてくる。これだと、ごちゃごちゃで、なにがなんだが分からなくなるし、同時に情報量があふれているので、勝手に全ての音を聴こうと考え始め、まもなく聴き疲れて、音楽自体が面白くなくなり、最後には聴かなくなってしまうわけだ。

Fidelix Capriceを除けば、SonicaDACであれ、UD−505であれ、音質は悪くなく、情報量もすこぶる高いのに、使えば使うほど、なぜか音楽を聴かなくなっていった。高価なアンプを備えたのに「よし聴こう!」とならない。問題はアンプでもスピーカーでもない。今思えば、非常にわかりやすく素直な感じ方であった。安価なDACでは音楽鑑賞が面白くなかった。全て音をきちんと平等に対等に出力するような鳴らし方しか出来ない安価なDACでは満足できなかった。ま、これも贅沢病なのだろう。

当然ながら、たった一曲すら聴き終えることがなかった。曲頭をちょっと再生すると、面白くない、続きを聞きたいとは思えず、すぐに別の曲を再生する。この繰り返し。最後は「ながら聴き」でBGM的に流し聴きとなって、電源を切る、そのようなオーディオライフだった。

もちろん一枚のアルバムを全曲通して聴き終えたことなど安価なDAC利用時には一度もなかった。この時点で変に思わなければいけなかったのに、聴き疲れると無意識にCapriceへ切り替えて聴いていたので、安い音による弊害がうやむやになっていたのだ。

この部分が根本から変化した。DP−750導入以降、まず音楽を聴きたくなった。これだけでも充分良好な気持ちの変化だが、ひとたび曲が再生すると、
最後まで聴き続けようと「努力」せずとも、
楽に、自然体のままで、
最後まで全曲すべて聴き通せる状態に、
ようやく、やっと!
到達した。

明らかに聴きやすくなったというなによりの証拠である。それは上質な「音の間引き」「コントロール」がなされているお陰である。


悲しいかな、カンニングオーディオは叶わなかった。皮肉にもオーディオ機器も価格なりである。下克上も、ある意味では可能であるが、なかなかなし得ない。


音だけに集中しては、すぐに疲れる。
音楽を聴かないと本末転倒である。
しかしオーディオファイルの性(サガ)として、音も音楽も両方とも上質を求める。
安価な機械は音楽性あるものが多い。高価になると「音」がたくさん聞こえるようになりここぞとばかりに情報量の多さこそがそのまま高音質、上級、高級、高額であると思いこませようとする。

そこに大きな落とし穴がある。
音の良さは高解像度だけでは得られない。

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# by bachcantata | 2018-09-15 08:55 | オーディオ

多事多端だったのではないが、本ブログの文章の下書きは5、6点保留の未発表のまま置いてある。それら沈黙を破ったきっかけと言えば、アキュフェーズDP-750導入だろう。舶来オーディオに憧れつづけ多大な買い替えを繰り返し、同時に舶来品の動作不安定さに辟易してきた過去を振り返ると、国産とはいえ、オーディオ機器の中で最も壊れやすく、修理不可にもなりやすく、なによりはなはだしく時代錯誤なCDプレーヤーを導入したわけだから、我ながらオーオタはモノ好きだなと苦笑している。

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思えば23年ぶりの新品CDプレーヤーである。フィリップス社のLHH-500を愛用していたが修理不可となり、しばらく本格オーディオから遠ざかっていたのだが、その後はつい先日までiPod-iPadオーディオ、PCオーディオ、ダウンロード、ストリーミングオーディオといった「いかに安価でカンニング的な高音質化」を20年来計り続けたわけである。その間は新品中古を問わず一台もCDプレーヤーを買おうと考えたことはなかった。


「デジタルに多額投資することは愚の骨頂だ」

を合言葉にひたすら安く安く、常に価格破壊から逃げやすく、しかも「たった10数万円の投資で2-300万円クラス同等の高音質」が当然とばかりPCオーディオを走り続けたが、スピーカーとアンプに対して不満ないことを機に最上流であるPCオーディオ部分も、いよいよ、オハコの「逆もどり」をしてやろうと思い立った。


大型スピーカーを3台以上使い続けて、今や小型ブックシェルフスピーカーだけにした「逆もどり」から勢いづいて、ついに自室にCDプレーヤーがやって来た。これもB&W805d3というスピーカーの他に最善が見つからない事を意味しているに過ぎない。

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DP-750導入を機に、手持ちのDAC、そしてPC関連を全てオーディオルームから追放した。DP-750は当然ながらUSB接続でPCからハイレゾデータを直接再生できるのだが、兎にも角にも軽自動車一台分費用のCDプレーヤーを買ったのだから、「CDだけをしっかり聴こう」と腹をくくったわけである。


ストリーミング再生が広がるご時世で、あえて、CDを買って一枚ずつプレーヤーに挿入して音楽鑑賞するなんて、まあ、ある意味贅沢な選択である。


まず意識的な変化についてであるが、ライフスタイルがここまで変わるとは面白い。


PCオーディオはモニターを見ながらカーソルでGUIを駆使して、パッパッと曲を変える。CDを探さなくても、もとよりリスニングポイントから立ち上がらなくても極めて楽に音楽鑑賞だけに集中できる。


CDプレーヤーによる音楽再生はアナログレコードほど大変ではないが、聴きたい曲のCDをライブラリーラックから探すという作業、そしてリスニングポイントから立ち上がって、また座って、また立ち上がってという


オーディオ鑑賞では当然の動作


が復活する。この復活というところが「逆もどり」のポイントである。ライフスタイルが逆もどりした。パソコンのHDDに3000枚以上のCDデータをストックしてマウスでサッサッと聴き続けていたとはいっても、必要なのはパソコン本体だけ。あとは小型DAC。

それが、重さ30キロ近いCDプレーヤーに取って代わっただけでは話は終わらない。

今やオーディオルームにはデータHDDなんて存在しない。ディスクを「物理的」に部屋に存在させないと「逆もどり」が成立しない。

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「あれも聴きたいし、これもすぐ聞けるように手元に置いておかないと」と次々にディスクをかき集めると、みるみるうちにオーディオルームの床に、CDプレーヤーの周りにディスクがごちゃごちゃとあふれ出したのだ。


そうそう、これが、このごちゃごちゃこそ、逆もどりの醍醐味なのだと自分自身のオーディオライフの変わりぶりに深く興味がわいた今日この頃である。


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# by bachcantata | 2018-09-10 17:12 | CD

前回のDP-750の記事は記載後最初の2週間ですでに3000回以上のPVがあった。驚異である。閲覧者は購入予定者というより「関係者」が多く含まれそうであるが。。。


さて、アキュフェーズ SACDプレーヤー DP-750を3日間ほど自宅試聴した。

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はじめに結論をひとことで。


DP-750は「主役をより素直に演出するSACDプレーヤー」である。



本体動作のインプレは下記の通り。(あくまで私の主観。)


1、動作は緩慢。ボタン操作後の動作は素早くなく、ワンテンポ遅れる。トレーの出し入れもゆったり。電源を入れてすぐにイジェクトボタンを押しても、すぐにはトレーが出ない。



2、再生直後「カチッ」と音がする。もちろん曲が始まる前だが、結構大きい音。DC-950でもそうだったので、dac部分のロック音か?



3、一度(シングルレイヤーSACD)読み込み時、全く反応しなくなった。全てボタン操作拒否。仕方なく電源を切って再起動。すると同SACDを問題なく再生した。



4、SACDかCDか忘れたが、TOC読み込み時に、1度だけスピーカーから「バチッ」とノイズが出た。ちょっとビックリしたが、再生は問題なかった。



5、本体底部分は結構熱くなる。上部はほんのり温かい程度。側面も若干温かくなるレベル。

半日連続使って、温かさの順は

3850>750>7300

我が家のプリ3850は熱くなる。パワーアンプよりも(笑)

(ちなみに、前回の自宅試聴時、DC950は全く熱くならなかった。)



6、本体底インシュレーターで本体全体が持ち上がっていても振動対策からかボコボコ底が下に出っ張っている。本体を持ち上げる際に少し苦労する。



7、回転音は静か。早朝3時に起きて(笑)、SACDやCDの回転音を本体に耳をくっつけて確認したが、本体から5cm程度なら「ゴー」という回転音が微かに聞こえるが、それ以上離れると聞き取れない。SACDでもCDでもほぼ同じ回転音だった。

ついでに手持ちのCD100枚程度を取っ替え引っ替えチェックしたが、時として回転音が大きくなったり、「キキキ」という動作音が付随する時もあった。だが、いずれの場合も本体に耳をくっつけて確認できるレベルなので、この750の動作回転音は文句なしの満点!



8、電源ボタンは3850等の電源ボタン同様、重さのあるスイッチ。ほかのボタンも全て押しやすい。ボタン周辺を押しても遊びやぐらつきがない。特に好感が持てるのはイジェクトボタン。大きさも良いが、イジェクトマークがボタン自体に彫り込んである。これだと何度押してもプリント剥がれが起きないだろう。



9、わざとディスクをずらしたままローディングさせると、素早くイジェクトされる。ディスク保護万全で好感が持てる。



10、同軸デジタル出力は手動でオフにできない。つまり再生後は出しっ放し状態(CD再生時のみ。SACDでは同軸出力なし)。再生が始まると同時に外部dacにサンプリングを送る。光デジタル出力は未確認。



11、電源ケーブルは本体付属のものが最善。色々手持ちに変えてみたが、高域低域共にバランスが良いのが付属のケーブルだった。



12、戻り送りボタン長押しで曲内をサーチ出来る。リモコンでも可。しかし曲をまたいではできない。例えば3曲目の最後辺りを4曲目の頭から逆サーチ的なことは出来ない。



13、とにかくボーカルが素晴らしい。聴き心地が非常に良く、バックの情報量に耳が囚われることなくボーカルだけハッキリと浮かび上がる。

(詳しい音のインプレは次回に!)



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# by bachcantata | 2018-07-30 18:14 | 試聴記

予約してから2ヶ月待たされて、ようやく先日、TEACの廉価DAC(ヘッドフォンDAC)であるUD-505とクロックジェネレーターCG-10Mを購入した。


そのついで、、、といっては悪いが、眉唾モノでオカルト的な雰囲気漂う(笑)インシュレーターAitec λ8.24 the professionalの自宅試聴した。

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UD505とCG10Mの感想はまた別の機会にゆずるとして、今回はAitec λ8.24 the professionalについて書こうと思う。


ヒトコト

「このインシュレーターは冗談ぬきに素晴らしい」


以上!(笑)

と、、それだけではなんだか寂しいので、ゴタクをダラダラと書き続ける。



Aitec λ8.24 the professionalは小さなインシュレーターが3つで38000円と、まあ、常識的に高価なものだが、その影響力は凄まじい。


振動対策というよりも、電磁波に関するインシュレーターらしい。詳しいことはアイテックのHPに委ねるが、自宅試聴して2日目に1セット注文した。それほどインパクトのある変化であった。


従って今手元には試聴用と購入したもの合わせて2セットAitec λ8.24 the professionalがある。

まず1セットは最上流であるMac mini本体の下。

これが冗談でないほどの激変。いわゆる「SNが良くなる」訳だが、それも単に「モヤが晴れる」どころの騒ぎではない。立体感が飛躍的に良くなり、音が、メロディが、スピーカーの前に「パーン」と飛び出てくる感じは、アナログレコードの音を彷彿とさせる。決して大袈裟ではない。

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せっかく試聴用がもう1セット手元にあるので、同時に2セット使うといった贅沢!?も試した。

まず、気になるところは、やはりクリーン電源であるISOTEK sigmas本体の下に置いてみた。


たしかに、さらなるSNの向上を確認した。ピアノ曲の場合、一音鳴り響いたあとのホール残響の微妙な変化がまるでグラデーションのように聴き取れる。1セットだけの時よりもホールアピアランスが鮮明に聴き取れる。


次に、スピーカーケーブル左右の下(アンプ側)に置いた。先ほどのsigmasに使った時よりも音が伸びやかになる。エネルギーが削がれた感じがなくなり、SN感は2セット使っているだけにより向上したままである。


今度は、スピーカーケーブル左右の下でスピーカー側に使ってみた。基本的にアンプ側に置いた場合と同傾向の変化だが、変化量はアンプ側のケーブルに使う方が大きいと感じた。


最後にDACの足や、DAC周辺のケーブルや今回購入したクロックジェネレーターからの50ΩBNCケーブルの下や、、色々試したが、驚くことにsigmasの足に使っていた変化の仕方とさして変わらない。ものは試しにとMacmini専用である別電源タップの下にも使ってみたが、全く驚きで、変化の仕方が「2セット体制」と言うべきものの範疇なのだ。実に興味深い変化である。「2セット体制」はたしかにSNはより良くなるが、、、、なんと言うべきか、頭が押さえつけられたような、エネルギーが整えられすぎのような、クリアになり過ぎているような感じがする。


なるほど、音楽ジャンルによれば、2セット体制も悪くない。悪くないが、私のシステムには、たちまちは1セットで十分と判断した。


何はともあれ、大阪のジョーシンのオーディオブログでもオススメであっただけはある。このAitec λ8.24 the professionalはスゴイ!!

とにかくPCオーディオユーザーには「絶対に!!」必要なアイテム


Aitec λ8.24 the professional


である。懇意のショップがあれば、ぜひ試聴をお願いされたし。

一聴されたら、まさに耳からウロコ(笑)であること疑いなし。


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# by bachcantata | 2018-06-02 14:20 | 周辺機器

アキュフェーズの新製品 SACDプレーヤー DP–750が今月末に発売される。

内覧会デモにちょうど居合わせたので、店員に混じって迷惑を顧みず試聴させてもらった。


DP–720の発売からおよそ5年経った訳だが、720と比べて750は音がかなり太くなった。つまり低域が非常に良く出てくるのだ。よって高域が神経質にならず、良い意味でアナログ的である。高級CDプレーヤーはとかくアンプを変えたかのような強力な支配力を持っているが、今回のDP–750も例外ではない。パワーアンプはP–7300、プリアンプはC–2850でスピーカーは定番のB&W802d3という2018年でのリファレンス的システムで、新製品のDP–750は文句なしの実力発揮をしている。

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(店頭で実機の写真を撮るのを忘れたので、カタログを自室の装置の前で、、(笑))

店頭の平素のリファレンスプレーヤーは同社のDP-560だが、やはり750との差は圧倒的。音楽的なソフトフォーカスの再生しか叶わない560に比べると、750はスピーカーからの音像が全く別物と言えるほど強固であり、実体感あふれる低域に支えられて音楽全体のリアリティが「これぞB&W800d3シリーズだ!」と思えるほど生々しい。セールスバリュは560クラスなのだろうが、わずか50万円!?の差でここまで違うと「本当に同じ会社のプレーヤーなのだろうか」とすら思えてくるし、50万円足せばこんなに違うならば、そんなの絶対に750しかないよと思えてくるから実に上手い作り方だ(笑)。


DP–720の時のような「出し惜しみ」するような「もったいぶる」ような、ある意味で女性的!?な雰囲気ではなく、「絶対に聴き疲れさせないしなやかさ」こそアキュフェーズCDプレーヤーであることに違いないが、今回のDP–750は男性的である。太く、力強く、ディスク再生の、デジタル再生の、まさにこれが真骨頂と言い切れる。最上位機種であるセパレート型DP–950とDC–950の「わずか半値」でDP–750はアキュフェーズブランドでありながらも、ここまで力強い音が再生されることに驚くと同時に、120万円という値段も決して高くないのではないかと思えてくるところも、高級オーディオ世界に身を委ねる輩の業の深さ!?なのか。


DP–750クラス、、つまりCDプレーヤー(ごとき)に100万円をポンと出せるアンポンタン男たちなら「チャラチャラ試聴なんかしないで、担当営業の口頭での情報だけで即買うよ!」なんてザラだろうが、そこまで人生の達人ではないので、試聴が必要であると、自分のお気に入りのCDを何枚かかけてみたが、720との違いが大きすぎて、良い意味で裏切られた訳である。


何を聞いても美音の720の傾向の延長というより、やはりハイレゾ時代の高級CDプレーヤーという位置づけから、情報量は素晴らしくしかもPC再生では難しい「力強さ」「しなやかさ」、そして、DC–950ゆずりの「上品さ」があふれている。音楽を聴いていて楽しい、情報量に疲れさせない上質なサウンドに仕上がっている。試聴機はまだエージングが完璧ではないだろうから、導入後は半年以上はゆっくり成長(エージング)を見守ることになろうか。


DACチップも最上位機種のDC–950のESS9038Proではなく、ワンランク下である9028Proを使うところあたり、「流石はアキュフェーズ」と言いたい。老舗オーディオメーカーのゆとりを感じるところだ。


「とにかく最高、最上のものをてんこ盛りにすれば売れる。。。」そんな安っぽい売り方は絶対にしない。好感が持てる、実に素晴らしい企業だ。


音は人なり。

事業は人なり。

そして、

オーディオ機器は企業精神なり。


ひとりのアキュフェーズユーザーとして誇りに思う。

DP-720にせずに待った甲斐のある、今回の新製品DP-750。
店頭試聴で即導入という成金オヤジになりきれないヤツなので、早速自宅試聴を予約。


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# by bachcantata | 2018-06-01 17:02 | 試聴記

20年ぶりにオーディオラックを新調した。

ヤマハGTラックには長年大変世話になった。SS誌をはじめとして数多くのオーディオ・音楽専門誌の試聴室でリファレンスラックとして使われていたが、今回の心機一転の最大のキッカケは「地震」である。GTラックの天板に載っている100万単位のオーディオ機器が、万一、地震に見舞われると吹っ飛ぶ、、、とまでは行かないまでも、床に落ちる可能性がある訳だ。地震保険も必要だが、機械保全のためには対策を講じないといけない。


GTラックは自重30Kg超の重量ラックとはいえ、耐震構造を持っているわけではない。また、アキュフェーズのセパレートアンプを導入して以来、2台使うGTラックで微妙に音質差を感じ始めた事もある。パワーアンプを天板にのせているGTラックの方が「より重たい」からか、ラック内の機器の振動がより抑えられていたことに因るのかもしれないが。


さて自室にやって来たのはオーディオラック界の美人!?QUADRASPIRE(クアドラスパイア)のQ4D Ventである。
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そして、ラックの足元は免震(地震の揺れをうち消す)構造をもつアルテ オーディオボード arte SEISIS-C6555をひいた。


ひとまずこれで私のオーディオシステムの「地震対策」はひと通り終わった。B&W805d3の足元にもarte SEISIS-C5045をそれぞれひいているし、これで万が一、大地震になってスピーカーやアンプが床に転げ倒れ落ちても「その時は素直に諦める」ことができる(笑)。

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不安材料を一つ一つ丁寧に刈り取る作業は資金を要するが、なにより時間がかかる。人気なのか、受注生産なのかわからないが、「アルテ オーディオボード SEISIS-C6555」は注文してから1ヶ月程度待たされた。クアドラスパイアのQ4DVentは定価は20万円程度だが、ショップによって値段の差が大きく、どこで買うか随分と迷った。


さて、肝心の「音質差」である。私にとってオーディオラックと言えばすなわちGTラックといえるほど長い付き合いだったので、完全にGTラックの音は知っているつもりである。20年以上愛用し続けたものはGTラック以外だと、僅差でアキュフェーズのクリーン電源くらいのものだ。


GTラックは無骨で重量級ゆえに微動だにしないが、比べて、クアドラスパイアQ4DVentは優雅で軽く、ちょっと本体を揺らすと気持ちが悪いほどグラグラ揺れる(笑)。GTラックに乗せたレコードプレーヤーは真横でジャンプしても全く音飛びしなかったくらいの重量であるのに。


GTラックとQ4DVent、一聴してズバリ「ピアノの音」が決定的に違う。どちらが生の音に近いかと問われたら間違いなくGTラックと答えるだろう。流石はヤマハ製のオーディオラックである。実に均整が取れて音色は明るくもなく暗くもなく、心地よいピアノの音色が味わえる、それがGTラックであった。


対して、クアドラスパイアQ4DVentはとにかく「明るい」音調である。シンセ音源などで「ブライトピアノ」といった類の音色を選ぶとやや金属質な音調のピアノ音を聴くことができるが、それに似ている。


やはり長年聴き慣れているだけ、私の耳は簡単に誤魔化されない。ちょっと驚いた違いである。豊かさも聴きごたえもピアノ音に限っては圧倒的にGTラックが良い。実はクアドラスパイア導入を機にGTラックは売却しようと考えていたが、ここまで音が違うと、売却は考え直して、父親の部屋のタンノイシステムに無理やり組み込んでしまった(笑)。これなら、将来またGTラックが必要になっても買い直す必要がないから。父にしてみたらいきなり合計66Kgの物体が持ち込まれて苦笑いを通り過ぎて絶句しているところだが、まあ、タンノイには音質的にもGTラックは似合うと思う。手製のラックを愛用していた父には別の機会にご機嫌をとっておこうか。



さて、ピアノ音で生々しさではGTラックの方に軍配が上がったが、いかにいっても四六時中ピアノ音楽ばかり聴いているわけではない。他の音楽はどうであろうか。



ノラジョーンズCome away with meやホリーコールトリオ Don't Smoke in Bed、ジェニファーウォレンズThe Hunter、ビルエバンスの複数のアルバムから、Brian Enoやヴァンゲリスのシンセサイザー系(打ち込み系)の曲、ブラームスやシューベルトの歌曲を手当たり次第と、10年以上繰り返し聴いてきた曲やアルバムを取っ替え引っ替え再生した。まだまだリファレンス音源をすべて聴いたわけではないが、


とにかく

SNが圧倒的に良い


それは間違いない。

イギリス製なので輸入家具扱いで関税!?もかかっているのか、決して安価ではないが、あちらこちらのハイエンドオーディオルームで設置されているだけのことはある。ドラムスの情報量が増えて、厚みが出てきた。音像定位もさらに強固になり、前後左右の音の広がりもアップした。

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弱音再生にもさらなる磨きがかかった。粒子がつぶれずに音量が小さくなるのは、AVAA機構の醍醐味だが、クアドラスパイアQ4DVentでますますストレスフリーになった。プリアンプが3850と805d3というブックシェルフスピーカーには大きく奢っていることを差し引いても、オーディオラックを変えただけで、かなりの小音量再生にもかかわらず、情報量が減らないことは今まで考えられなかった。どう考えてもGTラックが共振していたのに違いない。


ピアノ音に対しては、そのような共振がピアノ音楽自体の響きの良さに一躍かっていたのだろうが、オーディオ的な攻防からすると、共振によるSNの悪さは情報量の低下に直結している。大音量でなくてもしっかりと差が分かる辺りがある意味恐ろしくなってくる。


一音一音にまとわりつく「付帯音」がキレイに取れて、それぞれのメロディ、楽器、声楽の分離が凄まじいほど克明である。加えて音のスピードが早い。つまり瞬発力、加速力が高まったので、曲の中で克明に変わるリズムの変化が信じられないほど聴き取れる。「もたつかない」ことがこれほどオーディオ音楽に変化をもたらすのかと信じられない気分だ。


以前より聴き慣れた曲、例えばノラジョーンズのCome away with meの6曲目Shoot the moonは10年来のリファレンスなのだが、クアドラスパイアに載っているアキュフェーズ プリアンプC-3850+パワーアンプP-7300で改めて聴き直すと、とにかく「曲のテンポが相当ゆっくりに聴こえる」から大変面白い。ラックを変えて、余分な響きが少なくなったことにより、音の引きぎわが極めて良くなったからである。キレがよいから、ノラの声が生々しいというより、彼女特有のメロディ高低差が少ない歌声から、「歌」というより「ささやき」のように聴こえてくる。バックのピアノ、ドラムはそれぞれ完全に分離して聴こえるし、ボーカルの声量によってバック楽器の情報量が潰れること皆無。英語の歌詞もよりハッキリ聴き取れる。メロディが流れるというよりメッセージを受け止めるような感じに変化する、と、なんだか、「ラックごとき」の交換でここまで違いが出てくるのかと絶句した。


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# by bachcantata | 2018-02-10 20:11 | 周辺機器

逆もどりしたオーディオ趣味

自称「逆もどりレコード演奏家」


その一番の理由は、多くの機器・機材からの「拘束」であった。またたびかさなる動作不安からも「拘束」を促された。シンプルに「良い音」を聴きたい。オーディオ機器の面倒は極力見たくない。とは言ってもオーディオ機器をないがしろにするわけではない。機器はみなぎる安心感が絶対不可欠で、価格が上がれば、こちらの期待も劇的に高まるから、心配事をふやす原因は作りたくはない。


リラックスして、音楽を楽しむ。もちろん自分好みの「良い音」がしていないといけない。自分自身の「良い音」は過去に聴いた生演奏が中心になって創り上げられている。


概して、「良い音」を追いかけると、オーディオ機器を膨大に使う羽目になる。シンプルとはなかなか行きにくい。そうなるとどうしても音楽中心のリラックスタイムより、オーディオ機器テスト兼エージングタイムになってしまい、最終的には自分の聴きたい音楽、くつろぎ自体が完全に失われる。


舶来のオーディオ機器は、外車と同じで、どこかしら動作不安につきまとわれる。もちろん「当たりが良い」機器もあるにはあるが、往々にして「あれ、なにか変な音がしている」とヒヤッとする事ばかりである。


なにせ音の世界。自分の体調が最も影響しているわけだが、使うオーディオ機器が動作不安ならば、「今日はなぜか音が悪い」という場合、何が原因かがわからない。体調なのか、気温なのか、それともオーディオ機器なのか。


この点からすると、20年前の自分では信じられないが、今現在アキュフェーズのプリアンプとパワーアンプを使い始めて、「オーディオ機器」の動作不安からはほとんど解き放たれた。それが音楽鑑賞にどれほど影響を与えていたか、なかなか気づけなかった。どうしても「目の前の音」の良し悪し、「目先のデザイン」の良し悪しだけについつい囚われてしまっていた。


コンサートに行っても、隣の席に座る他人(家族の場合もあるが)の鼻息が気になるレベルの神経質さは、ここ30年来まったく変わっていないが(笑)、そんなヤツ(私)がオーディオ機器に求めることは「絶対的な動作安定」であった。それが分かるために紆余曲折、時間もお金も膨大にかかった、、、ような気がする。


次なる目標は、いかにシンプルに仕上げるか。システムコンポのようなコンパクトには出来ないまでも、シンプルさは、「拘束」へのアンチテーゼである。ごちゃごちゃはそれだけで使いたくなくなる。どれだけ音が良くても。


しかし、ひとそれぞれ。セパレートアンプ、それ自体がすでにシンプルではない、そういう見解もあろうが、

どのポイントを追い求め、

どのポイントからうまく手を抜く、


その見極めるセンスは、まさに人生観そのものではないだろうか。


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# by bachcantata | 2018-01-12 09:36 | 自己紹介・他

年末の雑事に奔走しながら、オーディオの自宅試聴をやった。毎日使っているプリアンプC-3850の最上流には、現在20万でお釣りくるレベルのDACを2台使うのみである。いつもよく行くオーディオ店では「CDプレーヤーを買え買え」と躍起になって営業され続けられることはいうまでもない(笑)。


それもあって前回はエソテリックのCDプレーヤーを何台か視聴して、特にK-03Xにおいてはその圧倒的な高解像度に度肝抜かれたわけだが、アキュフェーズのセパレートアンプを使う者として、やはり現行モデルのフラグシップである同社のDAコンバータDC-950を試したくなったわけである。



CDはすべてリッピングしてMacからUSBを通して再生する。また、倉庫で眠っていたwadia171i transportを引っ張り出して同軸デジタル入力して950とSonica dac、capriceの3台を比較してみた。

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アキュフェーズのDC-950はSonica dacと同じESSテクノロジー社のES 9038PROというdacチップを使っている。問題はその値段の違いである(笑)。950 は税別120万でSonica dacは税込みで10万足らずである。実に値段の差は12倍である。


ここまで値段の差があると、「価格設定」ということがこの社会の中においてどのような意味があるのかをつい悩んでしまうわけだが(笑)。


950は、かなり丁寧な音作りである。とにかく音が滑らかである。Sonicaと比べてもこけおどしに解像度を主張するような音作りはしていない。このクラスつまり100万円以上のクラスとなってくると、それを支えるシステムや部屋の調整がしてあることを前提である。こけおどしの(いかにもいい音ですよ)と言うような音作りをする必要は無い。いかに全体の音のまとまりがよく練っていくか、それが重要なのだろう。


一方、Sonicaなどは気楽に一聴して高解像度が楽しめるような音作りだ。


実際950からSonicaに切り替えると全体的に解像度が高まり細かな音の分析ができる位に音像が変化するわけだが、ものの数分聞いているとコントラストがやや低めで解像度ばかり高めたような(ファーストフードのような味!?)であることが気になり始める。その点からすると950は同じのES 9038PROというdacチップを使ってるとは言え、かなり音が熟成していると思う。高級料亭の美味、高級セダンのなめらかで心地よい雰囲気が950にはあふれており、実に素晴らしい。

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したがって全く派手で聴きごたえのある音ではないので、一見すると高域がSonicaに比べて丸くなったような、伸びていないように錯覚してしまうが、ハイレゾデータなどを再生すると、Sonica以上に、DC-950はDSDとPCMの音の差がはっきりわかる。


DC-950はスピーカーの左右に音が広がるというよりも、スピーカー後方に奥深く広がる傾向がある。とくにスピーカーの後方に音像が定位する感じが高い。目の前で鳴るようなインパクトがある音作りではない。Sonicaに切り換えると左右は広がりが見られるが、奥行きの広さはでは950が圧倒的である。


ピアノ音楽であるが、Sonicaだと解像度が高くコントラストが低いので聴き心地がさほど良くはない。しかしDC-950だと一見解像度が下がったように感じるがコントラストが高まり、なによりも音のつながりが気持ち良く、大変心地よい。緊張感は出にくい傾向だが、すこぶる滑らかである。アナログレコードとはまた違うが、しかしアナログ的といえよう。



実際に、Sonicaの価格帯で950のような音作りは不可能だろう。Sonicaの購入対象者は「ハイレゾらしい高解像度」を期待している場合がほとんどだからだ。したがって、一見でも「細かい音をことごとく出しています!!」という超高解像度的な音作りになろう。そうしないと売れない。



しかし、アキュフェーズDC−950がターゲットにしている市場は、間違いなく往年のオーディオマニアであり、しかも高額なスピーカーを贅沢な音響設備の部屋で再生される事が大前提で設計されているはずである。見せかけのハイレゾ的高解像度は全く不要で、それよりもアキュフェーズのフラグシップ機らしい堂々としたエグゼクティブラウンジの心地よさを表現すべきなのか。




950は高域もゆるやか、低域もソフトで、解像度も、派手な音作りでない分、さほど高いように感じない。しかし、このDC−950の絹の肌触りみたく滑らかな感じは、アナログレコードのそれにまた一歩近づいたといえよう。まさにオーディオ的快楽である。ハイエンドメーカーのなせる「ワザ」である。


エソテリックの03の時でも感じたが、いわゆる百万クラスの高級デジタルオーディオともなると、ちょっと聞き、パッと聞きだけで高解像度を主張して若年層に購入意欲を沸かせるような音作りをする必要は一切必要ないわけである。購入層はオーディオシステムをしっかり構築した老年層(笑)がほとんどだろうし、大きな音の傾向の変化を期待していない層でもあろう。


とは言っても950は、エソテリックのような音作りではない。アキュフェーズの得意とする「小さな音をよりはっきり表現する」ような音作りである。エソテリックは小さな音はさることながら「より強い音や大きい音を明確に出してくる」感じがする。


またアキュフェーズのデジタル関連機器はゲインが低い。Sonicaにしてもカプリースにしても950とゲインがかなり違うのでボリューム調整をあげたり下げたりしないといけない。1番ゲインが高いのはカプリースである。エソテリックはもっとゲインが高かった。同じ位の音量で視聴しないといけないので、比較視聴するときにはボリュームの上げ下げがかなり面倒である。この点はマッキンのプリのような入力端子ごとよるゲイン調整などがあると大変便利なのだが。



DC−950と言う120万円のDAコンバーターは、capriceとSonicaの良い部分が合わさったような音といってもいいかもしれない。ソニカは音のつながりが悪いが解像度が良い。カプリースは音のつながりがすごく良いのだがいかんせん解像度がさほど良くは無い。アキュフェーズの950にすると解像度が高くなりそれでいて音のつながりが良い。

繰り返しになるが、さすがのフラグシップ機だけあって、非常によく練られた聴き心地の良いだ。曲によってはやや退屈になったり、押し出しがさほど強くない分、眠いような感じがする場合もあるが、優等生である事は間違いない。今回の自宅視聴ではDAコンバーターだけの試聴であるあるのでトランスポートとセットで視聴すると、印象がまた違う可能性はある。


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# by bachcantata | 2017-12-19 17:43 | 試聴記

「買わない方法」どうしてあれほど気になって、欲しがっていたのって。まるで夢でも見ていたようだ。「買わない方法」なんて、なんだかサイレントテロを企てるような、いまどき流行りそうにない話題だが。


エソテリックのSACDプレーヤーK-03Xを試聴してから1週間は、その強烈な情報量と音像定位、量感に魅了され続けていたが、2週間ほど時が過ぎて行くと、耳が元に戻ってきた。自室でSonica dacで普通に音楽を聴けるようになった。たかが数週間程度の影響力しかない。本当に質なんて上げる必要あるのかと深刻になる。オーディオの世界は質の向上しかないのに。


高級料理店で最高に美味いものを食べた後しばらくコンビニ弁当の味に辟易していたが、数日経ったら腹も減るしま、これでいいかと食べれるようになった、といえば分かり易いか(笑)。別にアキュフェーズのセパレートアンプがコンビニ弁当というわけではない。03x とSonicaを比べるとである。


「買いどき」なんていい加減なんだ。オーディオ機器なんてアンプにしてもプレーヤーにしても、スピーカーにしても試聴して物欲が過熱したら1週間以内に購入する例がほとんどだろう。もちろんお金がないと買えないわけだが、物欲が優先し過ぎて「ローン」して買えるので、結局は「欲しくなった時がすなわち買い時」となろうか。


耳が元に戻ると、あれだけ気になっていた「音」が遠い過去の想い出となって、それを自分のものにするとは考えず、今所有している機械を使おうと思い始めるから面白い。


母を捨てて「彼女」と共に暮らし始める。

父を捨てて「彼」と子どもを作る。

「捨てる」はすなわち「面倒を見ない」の意とも。


現在日本を揶揄すると、

自分の子どもを捨てて「スマホ」とにらめっこする。

「捨てる」はすなわち「保育園にブチ込む」の意とも。

親を老人ホームへブチ込み、子どもを保育園へブチ込んで、キャワユイオケチョウ(可愛いお化粧)をした女たちはアホみたいな高級外車で一体どこへ行こうというのだろうか。。。。おっと話題が逸れた(笑)。


生命体のサガ、宿命なのだろうか。

変化だけを喜んでいると、いずれ変化しなくなる、変化できなくなる時にドーッと不安感や喪失感、虚無感が押し寄せるだろう。自分の親の惨めさを少しでも感じれるなら、もっと大事にしなけれなならない存在があることに気づき、それを少しでも長い時間寵愛できるはずなのに。


オーディオ機器なんてピンキリだが、金額が上がるほど、たしかにSNが良くなり、「今まで聴こえなかった音」をより正確に、より気持ち良く、より簡単に、より受動的に捕らえられるようになる。オーディオ趣味なんて結局は「どれほど多く音をたくさん聞けるかどうか」だけである。金額はそれに比例している。


誰も反論はできないだろう。

食べ物と同じである。高価な食物は単純に考えて、新鮮で美味しいのである。美味しく感じないのは経験の量とも比例する。この点もオーディオと食物とは似ている。


誰1人も高い値段を支払ってまで「低品質」を手に入れようとはしない。軽自動車に2千万円も支払わない。カップラーメン1個に5万円も支払わない。百均のスピーカーに100万円も支払わない。

しかし、カップラーメンもフォアグラも「同じ食べ物」でマイバッハもホンダN-BOXも「同じ車」だし、百均のスピーカーからも1000万円のスピーカーからも「同じ音」がしている。「同じ」なのだ。教育で「差」を生み出す。「差」が分かることを「教養」といったり「文明」ともいったり。


何をするにもまず何かを買わないと始まらない。そしてほとんどの場合、高額を使わないと質を高められない。質を高めるためには、よって高額を貯金することを余儀なくされ、善かれ悪しかれ社会で信頼を勝ち取らないとならない。ここまで油断なく王道なしの一方通行である。その社会システムで上に財を築くこと、信用を得ることは、民主主義という名によって我々はみな平等なチャンスを与えられているはず。しかしどうもおかしい。どう見ても平等じゃない。民主主義が形骸化していてひさしい。


「買うこと」すなわち「向上」「発展、進化」「平和」の時代は終わりつつある。方々で価格破壊が起こり始め、価値観も崩壊して行く。人の価値観の劇的な変化に社会がフォローできていない。民主主義の限界であろうか。


チャーチルが言ったように「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」なのか。


今は歴史の終点ではない。まだ人類の歴史は、ほんの序曲であろう。


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# by bachcantata | 2017-12-09 15:36 | 試聴記

Sonica dac の不運


出来るだけ悪口にならないようにしたい。でも、、、

Oppo sonica dac

10万円のD/Aコンバーターに過度な期待をしてはいけない。dacの性能は電源次第である。sonicaの電源は頑張ってはいるが、ESSの最新チップを支えきれているのか最近不安になっている、、、。


購入して6ヶ月経った。バーンインも結構進んだと思う。

当初はSpotifyという月額980円のオンラインストリーミング、Spotify connectで音楽を聴いていたが、それも2ヶ月程度で、結局解約。別に何か問題があったわけではないが、自由に音楽を聴きたいヤツである私にとって、いやおうなしに毎月定額料金を音楽に払い続けることは、大いなる拘束を突きつけられた。数日Mac+Audirvana3からモーツァルトやバッハの聴き込んだ曲を聴いただけで

「あ、そうだ、Spotifyも聴かないと支払っているのにもったいない!」と無理やりストリーミングに切り替えて聞くことが増えてきて、苦痛(笑)になっていた。よって解約。


次にはsonica 自体の危機。

ほんまに、自宅試聴は禁断である。店頭試聴で終わらせるのが最善である。良くなければそのまま機械を返却して問題ないのだが(笑)、良くあった場合、往々にしてその良い音をなかなか忘れられなくなってしまう。


その自宅試聴が、sonica dacの不運を呼ぶとは。

そう、前回の自宅試聴でエソテリックK-05xを試してから、sonica dacの音が、妙に白々しく聞こえて仕方がない。解像度はたしかに高いが、一音一音の輪郭は良く分解能も良いのだが、一音ずつの横の繋がりが良くなく、抑揚も控え気味であるので淡白に聞こえる。ピアノの音は粉っぽい。無機的、無表情でただ鳴っている感じある。比較試聴にマンマとハメられた訳であるが、しかし長年愛用するFIDELIX caprice dacの音作りには日々改めて感心しているのである。発売してから7年も経つdacが未だに私の中では十分である事実は、常に最新が良いというデジタルの世界において、スペックが全てでない何よりの証拠だ。


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K-05xの自宅試聴が良かったので、販売店にお願いして、上位モデルK-03xの試聴をお願いした。本命はあくまでもマランツSACDプレーヤー SA-10であった。が、K-03xが、まさに圧倒的だった。アキュフェーズdp-560もSA-10もリラックスして音楽を聴きましょうという音質であったが、K-03xだけ別格であった。まさにアンプ一式が変わったのではないかと思えるほど音楽自体が大きく変化した。あまりの違いに「すみません、03xを自宅試聴したいのですが」とは言えなかった(笑)。もし自宅試聴しようものなら、もうすでに購入していただろう。アブナイアブナイ。。。流石にプリアンプやパワーアンプを買うように気軽に!?CDプレーヤーを買わない。それには理由がある。


1、最上流でここまで強力な変化をもたらすと、簡単には「別の傾向の音づくり」へもっていけなくなる。


2、過去何度も修理不可で痛い目にあっているので、それもあってアキュフェーズのアンプで固めつつある訳であって、ここまできてエソテリックという「大いなる不安材料」を抱え込めるほど、若くない。特にマッキントッシュセパレートの時日々味わったヒヤヒヤはもうゴメンだ。


3、試聴機だった、エソテリックK-03xのディスク動作音はかなりひどかった。行きつけのオーディオショップの試聴室は防音設備がないし、横のテレビ売り場からテレビの音声が聞こえてくるレベルのSNの悪さ(笑)であっても、03x本体から「カラララララ」という回転音か、あるいはピックアップ音かなにか、とにかく、音楽再生中ずっと聴こえてくるである。試聴機でこれである。所有者になる勇気がでない。ホッとしたような、残念なような。


4、とは言え、03xの音は相当強力であったので、01xも含めて検討したいが、エソテリックは製造中止から8年でメーカー修理を打ち切るようであって、アキュフェーズのような安心感はない。100万円クラスのプレーヤーなら最低でも10年は至極当然に修理を受け付けてほしい。「部品がありませんので修理できません」なんて、「さっさと新しい製品を買え!」と言っているようなもの。長期ユーザーに安心感を与えるのは、本当にもうアキュフェーズくらいか。


5、決め手は営業マンの態度。アキュフェーズはこの上なく丁寧。エソテリックは今まで数名しか会っていないが、申し訳ないが、あまり良い印象がない。

「企業は人なり」

うーむ、名言である。


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と、まあ、結局何言いたいのというと

購入後半年で「大人気sonica dac」では役不足になりつつある。まあ、当然といえば当然だが。10万円のオモチャなので、もうちょっと、なんとか引き伸ばして、来年いっぱいくらいまでは遊び続けたいのだが。


以上の流れから、、毎晩sonicaではなく、capriceの方で音楽を聴いている。


エソテリックK-03xの音が耳に焼き付いてしまった。オーオタのサガである。耳に焼きついた音を聴いたのは、自宅試聴後即導入したアキュフェーズ プリアンプC-3850以来である。


実に困ったものだ。03xも発売が2014年なので、4年サイクルだと来年2018年にモデルチェンジだろうか。ちょうどアキュフェーズの一体型SACDプレーヤーのフラグシップ機も来年頃に現行のdp-720から750(予想)へ進化するだろうし。


来年はいよいよCDプレーヤー導入、、、、


となるのか。


sonica dacよ、それまでなんとかガンバレよ!


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# by bachcantata | 2017-11-26 22:00 | オーディオ

地元オーディオショップの展示機であるエソテリックK–05Xを数日お借りした。

私がそのショップのリファレンスシステムであるアキュフェーズのセパレートをそのまま導入したこともあり、ショップの担当者はしきりにアキュフェーズのCDプレイヤーを勧めるが(笑)、エソテリックも頑張っているようなので、モノは試しと借りたのだ。

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自室のオーディオラックに置くと意外にも見栄えが良い。

「ワタシ良い感じでしょ、ワタシを買って、ここに置いてよ!」

と言わんばかりである(笑)。


オーディオショップでの試聴で、アキュフェーズDP-560との比較ではエソテリックK–05Xが良い感じだった。560だと音楽が下手に聞こえてしまった。05Xだと私の好みに合ったなり方をした。とは言っても、言うまでもなく店頭比較は「参考レベル」であり、実際に自宅試聴しないと本当の音はわからない。


自室で改めてK-05Xで音楽を聴いてみた。


いつもながら、プリアンプC-3850のバランス入力が3系統あるのが非常に便利で、廉価DAC2台、OPPO sonica DACとFIDELIX caprice DACとの比較試聴が手元のリモコンで手軽に出来る。全て同じ曲を同時に再生してリモコンでパッパッパっと切り替えて違いをチェック。涙が出るほど簡単に違いがわかる。


曲の情報量はSonica DACが多い。Mac+Audirvana plus3からのUSB接続という安価な再生方法にもかかわらず、10万円のDACとしてはかなり善戦している。


しかし、決定打はピアノ音の響き方だった。そして長年再生に苦労していたBPOカラヤンのSACD モーツアルト・レクイエムであった。


まずピアノであるが、05Xだと一音ずつがより有機的につながって聴こえる。Mac+Sonicaだと情報量こそ多いが、良くも悪くもコントラストが低く感じ、少々「粉っぽく」聴こえる。エソテリック05Xと比べると、Sonicaは背景のノイズやメロディーライン以外の音、ベースラインやペダル音などが、メロディーラインのエネルギーと被って、聴きづらく感じてしまう。つまり情報量が多いのだが、音の整理が荒く、「全部の音を同等エネルギーで出力している」というサウンドイメージだ。


その点、エソテリックK-05Xは聴かせどころを整理して、上手に化粧をしている。コントラストは高めで、故に若干ヒステリックに感じてしまう。有機的とは、メロディーラインが美しくつながっているのだが、決して団子になることもなく、しかも旋律が一歩手前に聴こえるので全体的に聴きやすいという事である。


そして、カラヤン BPOのSACDモーツアルト・レクイエムである。

これには参った(笑)。Sonicaだと、全く聴くことができない。うるさく聴こえるとも言えるが、つかみどころがない。つまりメロディーが流れないとも言える。合唱団が「ギャンギャン」わめいている感があり、「う~ん、SACDでしかもカラヤンなのにね、ドイツグラムフォンにしては録音が悪いのかな」と思って諦めていた。まだ、よほどダウンサンプリングしてFIDELIX Capriceで再生した方がまだ聴きやすいと感じていたが、Capriceだと情報量がかなり間引かれてしまう。特に空間表現がDSDネイティブ再生の醍醐味で、それが相当量低減してしまうのが残念だった。


しかしである。K-05Xで再生されたレクイエムは、

「全く別モノ」

で、まさに目からウロコであった。


つい思わず冒頭から終演まで全曲通して聴いてしまったほどである。

実に美しい。

k-05Xクラスのディスク再生なので確かに低域がゆるく、アンプのダンピングが悪くなったように感じたが、眼前のB&W805d3は完全に消えてしまい、ホールが再現された。使い古された表現だが「コンサートホールにいるかのような」リアリティーと合唱の美しい旋律が自室にあふれかえった。


思わず「やられた!」と思った。

これはマズい(笑)。即導入しそうなくらいの音質差である。K-05XはSonicaとは大差であることは明白で、聴かせどころの演出が美味すぎる。かれこれ20年来、そうフィリップスのLHH500を愛用し続けて、それが修理不可になって以来、ディスク再生を見下してきた自分を恥じた瞬間だった。


正直ここまで差がつくとは全く予想できなかった。


「新鮮なサウンドにすっかりのぼせた事」も考慮に入れて、別の曲を色々聴き回したあとで、ふたたびレクイエムを再生し、K-05XとSonicaを比較した。両機を切り換えた瞬間は、Sonicaの方が若干曇っているような聴こえ方をしたが、さほど大きな違いがないように感じた。がしかし、ものの1分程度聴き続け、そのあとエソテリック05Xに切り替えると、圧倒的に聴きやすく、そして音楽が伸びやかに広がるのだ。「バラバラの音」から「音楽の美しい旋律」へと変わった。


これはもうどうにも越えられない差を見せつけられた。

05Xでこの程度ならば、最低でもK-03X、あるいは予算オーバーでK-01Xにすべきか。

3850+7300が相手なら、不足でない。


ああ、ドンドンとアナログレコード再生へのリターンマッチから遠ざかってしまう。


願わくば、アキュフェーズのCDプレイヤーで、長期メンテの心配、下取り価格暴落への心配から解放されたいのだが、オーディオとは音の世界、自分の好みの音が出ないと、結局は高くつく、禁断の趣味なのである。


単なる憧れや、雑誌のランキングに主体性なく振りまわされると、すぐに絶対満足できなくなる。最高の無駄である。雑誌提灯記事の餌食にだけはもう二度となりたくない。


「安物買いの銭失い」

だけでなく

「自分の音を持たない人の銭失い」

なのである。


ギャンブルよりもはるかに恐ろしい趣味。

それが、ハイエンドオーディオの世界であると

25年目にして、ようやく開眼(半眼!?)したかも(笑)。


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# by bachcantata | 2017-11-05 22:10 | 試聴記

多忙というと、なんだか言い訳めいて聞こえが悪いが、ブログに文章を載せるのもなぜか気軽にとはなりにくい。匿名ではあるが、なにかをキッカケに面が割れる、そうなった時のことをどうしても考えながら作文している次第である。


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さて、結局、2ヶ月たらず注文後待ってから、自宅にisotek sigmas (Black)が届いた。日本国内には本体色がシルバー(銀色)ばかりでブラック(黒色)があまり出回っていないようである。実際私も注文の際、行きつけのオーディオショップからは色の選択の問い合わせは皆無で、自ら「本体色を黒色で注文します」と何度も念を押した(笑)くらいである。

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長年愛用するオーディオラックである、ヤマハのGTラックが黒色で、sigmas本体も同色にしたかったのは、このisotek sigmasこと別名「高級電源タップ」(笑)をあくまで脇役にしたかったからである。シルバーの方が格好いいとは思うが、「電源タップ」は「控えめ」であるべきだ。50万円近い「電源タップ」をオーディオ機器の中で目立たせたい成金趣味もうなずけるが、私はあくまで「名脇役」に徹してほしい。その意味でのsigmasのブラックは、今まで数多く購入(導入)してきたオーディオ機器のなかで最高の「名脇役」におさまった。sigmasブラックは「シブい」佇まいで、アキュフェーズC-3850とP-7300をかつてないほど「静か」に支えはじめた。

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sigmasは20Aインレットなので、手持ちの電源ケーブルを使えない不自由さが玉に瑕だが、ま、この辺はオプションで中級グレードの電源ケーブル1mを特注した。


クリーン電源からisotek sigmasに変えてから、


「とにかく、音楽が静かになった」


このひとことで全て言い尽くせる。パワーアンプ アキュフェーズP-7300は8Ωで125W定格出力だが、そのアンプで10Wくらい(あくまで瞬発的だが)を連続してメータ針が触れる状態ほどの大音量(12畳部屋、805d3からリスニングポイントまで2m弱のリアフィールドなので、10W程度で大音量です。もっとも、1W瞬発でも結構な音量ですが(笑))であっても、とにかく静かである。なので、ついつい大音量で聴いてしまいがちだが、小生は大半小さいボリュームで音楽を聴きたいヤツなので、ボリュームを絞る。小音量再生はプリアンプC-3850の独壇場である。

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小音量再生は特筆すべきほどで、いかにクリーン電源PS-500が「唸っていた」かがわかる(笑)。いやことさらに「ウーン」と唸っていたのではないのだろうが、比較すると、恐ろしくなるほどsigmasが静かなのだ。それもそのはず、sigmasは「電源タップ」なのだから、重いトランスを内臓して、パワーアンプみたく発熱するクリーン電源と比較する方が悪い。


皮肉にも、C-3850とP-7300のセパレートアンプセットが、sigmas導入で初めて本領発揮された感がする。7300のAB級のキレの良さは一層光りかがやき、3850の揺るぎない音像定位感が一層強固になった。対面するスピーカーB&W 805d3からは全く音楽が聞こえない。ただ空間から音が鳴っている。3850のおかげで、楽器位置から、「その楽器の音だけ」聞こえてくる。スタジオやコンサートホールの残響音は、楽器の音とは完全に分離して聴こえる。生演奏に近づく、あくまで私の好きな音であるが、「あの音」に近づいている。永遠に一致はしないだろうが、冒険は続けたい。


またせっかく長年つれそったクリーン電源PS-500をなんとか使えないかと、色々やってみた。例えば、アコリバの超低周波発生装置RR-777の専用クリーン電源として使ったり(笑)、部屋の扇風機専用に使ったり(爆笑)、ここまで愛したヤカラ(PS-500)を手離すのは心苦しかったのだが、どうにもこうにも、PS-500の電源を入れるだけで、明らかにSNが悪くなるのである。それが、露骨にわかる。


これには驚いた。クリーン電源をオーディオ機器につながなくても、同じ部屋の「別のコンセント」でつないで、クリーン電源をONにするだけで、「PS-500のニオイ」が、つまり、情報量が減り、高域が丸くなる、中域に同社A級アンプの特徴のような「モワッとしたカスミ」を感じさせる。非常に聴きやすい音質なのだが、いかんせん、高域の減退がはなはだしい。クリーン電源をOFFにすれば、高域が上に伸びる伸びる、中域はスッと広がるし、低域が、高域の伸びによって下に広がる広がる。情報量自体は、そう大差ないが、カスミがハッキリと取れた分、クリアーな音質になり過ぎたかのような錯覚を起こすほど、一音一音の分離が圧倒的に違う。


つまり、ここにきて、初めて「クリーン電源自体の試聴」が出来たわけである。クリーン電源導入当時は、「壁コンセント直刺し」と「クリーン電源刺し」との比較試聴なので、圧倒的な情報量の差を見せつけられ、「クリーン電源自体が持つの高周波ノイズ」は、情報量の劇的向上に耳を取られてしまって隠れてしまっていたのだろう。


この部分が「クリーン電源を入れると、たしかに情報量は増えるが、どことなく、エネルギー感が無くなり、音楽が楽しくなくなる場合すらある」という問題だと再認識した次第だ。


isotek sigmas導入のおかげで、クリーン電源特有のノイズの特徴が明確にわかり、おかげで、長年どうあっても手離せなかったPS-500と別れる決心がついたのだ(笑)。


アキュフェーズ クリーン電源 PS-500には、本当にお世話になった。趣味のオーディオに大きくハマりこんだキッカケはこのクリーン電源だった。オーディオの「電源」は人間でいうと「血液」にあたる。それを浄化するクリーン電源の力は予想以上だったし、ソナスファベール ガルネリオマージュとアマティオマージュを2台使い、マッキントッシュXRTをしかめっ面をしつつ調教!?し続けられたのも、縁の下の力持ち、つまりアキュフェーズ、クリーン電源のおかげだった。


電源環境を整えると、圧倒的に情報量がふえはじめる。特にアキュフェーズのクリーン電源みたく、「波形生成機」の効果絶大だった。今まで聴こえなかった音がハッキリと聴こえ始めるのは、オーディオマニアなら「最高の喜び」であることくらいおわかりのはず。


スピーカーの脚をスパイクにした時の感動にも似ている。好き嫌いがあるが、タンノイスピーカーの脚を、付属のスパイクに変えて聴いた時の情報量の激増に喜び驚いたのが昨日のことように思い出される。まるでスピーカーが変わったかのように感じた。こんな音が入っていたんだと感動した。そしてスパイラルへの扉が開かれた(笑)。


当然、情報量の増減がオーディオの質ではない。両者は比例関係ではない。ビンテージオーディオがいまだに高額で取引され続けているのは、情報量が全てではないことを示している。



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# by bachcantata | 2017-10-23 21:12 | オーディオ

ネットで2台使いが話題になっているアコースティックリバイブ 超低周波発生装置 RR-777。


2台重ねて使うと、予想以上に、1台とは比較にならないほどの効果を体験したので、よし、ここまでいっちゃったら、、と、まさかのトリプル

自称、、究極!?の3台重ね置き。。。。

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もう、、、ここまでくると

アホです。(爆笑)


しかし、出てくる音はとてもアホではありません。

2台よりもさらに細かい音が聴こえはじめます。そして躍動感も一層高まります。

2台置きですと、聴きに行けば聞こえる微細な音が、3台置きすると、向こうからやってきます。


凄まじいですよ、これは。


アコースティックリバイブ 超低周波発生装置 RR-777

これは、まず2台使いがスタート地点でしょうね、間違いなく。

1台と2台の差は大きいです。

2台と3台の差は1台と2台よりも小さいですが、

一度3台置きの音を聞いてしまうと、2台置きでも、音が霞んでしまうのが

ただただ恐怖です(笑)。


ちなみに当方の環境ですと、RR-777は左右スピーカーの中央、高さ2メートルに重ねています。

位置を中央より少しでも変えると、音像が動いてしまいます。

また、低い位置での設置は効果を確認できませんでした。


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# by bachcantata | 2017-09-11 15:29

オーディオという趣味は、なんといっても


「今まで聴こえなかった音」


を長年聞き慣れた音楽の中に発見する

それを楽しむのが一つの醍醐味になっているような気がする。


音楽を聴いていない

音を聞いている


とかくそう揶揄されるオーディオ趣味であるが、アンプをいじったり、置き場所を変えたり、ケーブルを、部屋をと、結局、金をかけまくって一体何をしているかといえば


ノイズを少なくする、それを様々な角度から試みる。


それがオーディオ趣味の趣味たる大半の部分である。いやゆるSN(シグナル、トゥ、ノイズ)と呼ばれる、信号と雑音の比率が最重要ポイントだ。


さて、今回の話題は、これ。。。


15年来の定番試聴アルバム、

ホリーコールトリオ「Don’t Smoke In Bed (ドントスモークインベッド)」

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CD版、SACD版、LP版、LP45rpm重量限定版、等々、とにかく私自身、同じアルバムをここまで多くのフォーマットで所有することに我ながら呆れるほどのお気に入りアルバム。

そして、ヘッドホンでも、数ある試聴会でも、友人宅の超弩級システムでも、当然、自室でも、数限りなく聞き込んできたアルバムである。


しかし、どれだけお気に入りでも流石に毎日聴き続けると飽きるので、ここしばらくは再生することはなかった。


久しぶりに再生。ま、ひとまず一曲目「I Can See Clearly Now」からゆっくり聞き流してからと、さすがに多少は音が良くなっているだろう、くらいの軽い気持ちで再生。



そして我が目を疑った。

いやいや目ではなかった。。。

そう、我が耳を疑った。


違うリズム。聴こえた事がない。知らないリズムで一曲目が始まった。

ドラムスから、今まで一度も聞いた事がないリズム音が聞こえてきたのだ。

なかった音が聴こえる。


こんな筈はない。


曲のテンポは同じだし、ホリーコールの歌声も、現在と違って若々しく力強い。それは予想範囲内である。アキュフェーズのC-3850とP-7300というセパレートアンプセットでB&W 805d3を鳴らすのだから、聴こえる音楽は、


あふれんばかりの情報量


に満たされた超微粒子の集合体である。

闇騒音だけに耳を傾け続ければ、その集中力さえ保つことができれば、どれだけ演奏のクライマックスであっても、微細な変化を聞き取ることができる。もはや異常である(笑)。


低域が過剰に盛り上がったり、中域に濃厚な盛り上がったりは、一切ない。マッキンの甘美な脂味におおわれたサウンドが、今となって本当に懐かしい。


P-7300はAB級アンプであるので発熱が相当少ないが、立ち上がりがとくに鈍い。電源を入れてから2時間程度は本領発揮せず、お気軽なサウンドしか出力してくれない。半日くらい暖機させると、さらに良くなる。夜中に電源を切る直前が最も音が良い(笑)。


「サラッと音楽を聴きたいなんて、絶対に許しませんよ」

と言わんばかりだ(笑)。



しかし、そんなことはまったく御構い無し。だって、電源を入れて何時間も待つなんてできない。良くないとは思いつつ、5分程度の暖機ですぐに音楽を聴き始める。音のエネルギー感は暖機を必要とするが、SNは少々アンプが暖まれば、たちどころに良くなる。


そして、今回の驚きである。


ドラムの音数が、今まで全く注目しなかったとは思えないが、リズム数が明らかに違う。とても多い。満たされているのだ。


曲頭からホリーの歌と、ベースライン、そしてドラム。50秒ジャストからピアノが入ってくる。

なので、50秒までにドラムのリズムラインがより明確になっている。ピアノが入った後も、一度聞き取ったリズムは聞き逃さず聴き続けられるが、やはりポイントは冒頭の50秒まで。その後は1分50秒から、ボーカルが抜けて、ピアノメインでドラムとベースだけになる。それが2分41秒まで続く。

リズムの中で一音だけ最も強く打たれてある部分がある。その陰に隠れて今までは聞き逃していたビートが何音も存在していたのだ。


ドラム音が微細な振動で連続している。バラバラな振動が克明に伝わりつつ、揺るぎないほどの正確さで打ち続いている。長年、そう思い込んでいた飛び飛びリズムは全て嘘であって、いま目の前でなっているリズムが本当の音だとはっきり断言できる。


なぜなら、音と音の間、振動と振動の間の揺らぎが聞こえるからだ。

その揺らぎは当然、無音部分であり、音がなっているはずがない。従ってドラムリズムの連続音の中に聞こえる無音部分を聞き分けで確信したわけだ


これが本当の一曲目「I Can See Clearly Now」だと。


ドラムの音数が圧倒的に増えるだけで、曲全体がここまで違って聴こえるとは、本当にオーディオは奥深い。お金は大変かかるが、実にやりがいのある趣味である。


お金を膨大にかけても、なににせよ、引き際がポイント。

どこにしっかり掛けて、どこで徹底的に手を抜くか。


今後の最大の課題である。



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# by bachcantata | 2017-09-05 11:34 | CD

OPPO Sonica Dacには「リモコン」が付属していない。電源ON OFFにしても入力機器の変更にしても、いちいちタブレットかスマホの専用アプリを立ち上げないと、本体のスイッチを触らないとコントロールできない。


スマホ・タブレットでコントロールするのは一見スマートに見えるが、実は結構面倒くさい。


ま、10万円程度のDACに完璧を求めてはいけないので、半分あきらめていたが、なんとSonica Dac専用のリモコンが発売された。


ネットで早速注文。「入荷待ち」表示だったので到着まで時間がかかるかなと思いきや、注文した翌日に手元に届いた。いやはや、地方都市在住でも、首都圏並みのスピードで新製品を手に入れることができる時代の到来を痛感。こんな調子なら店に出向いて買い物なんてますますやらなくなってくるに違いない。

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意外と質感がある。送料無料で3400円弱。安いと思う。

本体はつや消しシルバーでちょっと重みを持たせてある。ボタンの加減もほどよい。

ただ薄いので滑りやすいかもしれない。


電源ON OFFをアプリでせずとも、いちいち本体の電源ボタンを押さずとも、リモコンで出来るのはやはり便利だ。クリーン電源でアンプ類、一切同時にON OFFをしても、Sonica DacだけがOFFのままなのだ。電子制御の電源スイッチという特性上、物理スイッチのオーディオ機器は良いのだが、いちいち本体の電源スイッチを触るのは極めて面倒くさい。しかも本体が軽いので、電源ボタンを押すたびに本体が動く(笑)。

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リスニングポイントの横にプリアンプを置いていて、出来るだけプリのボリュームを触って音量調節をするようにしているのだが、Sonica Dacは少し離れている。従っていちいち立ち上がって電源ボタンを押しに行かないと音楽が聴けない。ま、贅沢なのだが、それだけでとても面倒になってくる。


そういう状態で現れた、このリモコン。

大変重宝しそうだ。


入力切替も素早く出来る。本体でのコントロールはやややりづらいので、このリモコンの操作性は評価できる。

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ボタンの「BT」とは何かと思えば、Bluetooth入力待機のことであった。

説明書が付属していないので場当たり的にボタンをポチポチ押して機能を把握するしかないという不親切さはまあ、許そう(笑)。


また、ネットサーバーやUSBフラッシュメモリーからの再生コントロールボタンも付いているのだが、これは「専用アプリで曲を選んで再生後」のコントロールしか対応していないので、正直使いづらい。


兎にも角にも、離れた場所からSonicaの電源をON OFFできるリモコン


それだけでも買う価値がある。Sonicaユーザーには全員必要だろう。

最後に、Sonica Dacはネットワーク(LANにしてもWiFiにしても)から完全に遮断された、つまりネットワーク接続を全てOFFにした状態で音楽を聴かないとSNが大変悪い。


ちまたのオーディオ情報や雑誌でのSonicaの評価は全てネットワーク接続がされていること前提で話されている。この点、よくよく注意してほしい。


繰り返す。


Sonica Dacは

オフラインで使って、初めて真価を発揮する。


Sonicaは、と~ってもいけないDacなのだ。

なぜって、オンラインで使うこと前提で設計されたDacが実はオフラインで使わないと音質が悪くなるのだから。


従って、このリモコンは絶対に必須なのだ(笑)。



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# by bachcantata | 2017-09-02 11:58 | 周辺機器

isotek sigmasという電源コンデンサーを数日借りた。人気試聴機のようで一週間の試聴は許されなかった。
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本体重量は10キロ足らず。アキュフェーズのクリーン電源とは比較にならないほど軽い。片手でも一時的ならば持ち上げられるほどの重さである。
ついでに、オプション指定の電源ケーブルEVO3 SEQUELも試聴した。このisotekの電源システムは入力が20Aインレット電源コネクタなので、通常の15Aインレット電源ケーブルが使えない。それが唯一の弱点である。したがって、付属の電源ケーブルよりも上位であるケーブルEVO3 SEQUEL試聴して、電源ケーブル2種類の比較もできた。
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isotek sigmasはバックパネルにパワーアンプなどの高出力用に16Aコンセントを2個、プリアンプやプレーヤーなど低出力用に10Aコンセントを4個搭載している。
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(写真で赤色別枠が高出力用16Ax2、それ以外が低出力用10Ax4)

まず、付属の電源ケーブルで、電源の取り方は16A側にパワーアンプP-7300を、後はプリアンプC-3850とDACを10A側に接続した。その状態での小生試聴定番の曲を色々かけてみた。

一聴だと、劇的な変化がないように感じた。すこし音数が増えたかな程度。オーディオショップでの試聴だと、アキュフェーズクリーン電源とisotekの比較は明確な差であったので、自室での変化の無さには面喰らった。
この時点でオプション指定の電源ケーブルEVO3 SEQUELに変えてみた。明らかにSNが向上。音にもメリハリが出た。導入時には付属の電源ケーブルでは少し物足らないと理解した。間違いなくsigmas本体の電源ケーブルは「奢る必要あり」だ。
確かに、音の躍動感は増えて、クッキリハッキリしたサウンドに変化したが、20年前のクリーン電源との差が大きくあるように感じなかった。どうもおかしい(笑)。安心すれば良いのか残念に思った方がいいのか、複雑な心境。
とにかくせっかくの自宅試聴なので色々と試す必要がある。

こんなはずはない。
そんな程度であるはずがない。

それならば、物は試しと、プリアンプC-3850の電源を、isotek sigmasの16Aコンセント側(パワーアンプ等の高出力用)から取ると、驚くほどサウンドが激変。これこぞ外国製品というようなインパクトあふれる活き活きとした音に変化した。

目がさめるような明確さあふれるサウンドイメージ

月並みな表現だが、そういうとわかりやすい。実際には「耳がさめる」訳だが、耳というとわかり難いので(笑)。とにかく未体験なほどの凄まじい高解像度サウンドである。一音ずつの発声の起点にクローズアップ出来るので、音楽全体がスローテンポになったような錯覚すら感じてしまうほど。

一音一音が極めて長く鳴り続けている。

音がスピーカーから発生して、消えてゆくまでの時間が大変長く感じられる。間違いなくSNが跳ね上がった証拠だ。背景で今までノイズのように感じていた音も全て何かの楽器音だったり、息づかいだったり、シンセサイザーで作った人工的な風や波の音だったり、油断も隙もないほどの高解像度によって収録してある音という音を一つずつ克明に分析、解析できる。「こんな音が入っていたのか」、「ああ、あれはノイズ出なくてメロディーだったのか」、「チェンバロメロディーがトゥッティ中でも左側後方でゆっくりと鳴り続いているのだな」等々と長年聴き続け来た曲に対してまるで初めて聴くかのように驚かされるばかりである。

同時に気付かされるのは、ボリューム(音量感)がすこし上がったように感じる事。同じボリューム位置(3850ではー49dBで比較した)に合わせたが、アキュフェーズクリーン電源よりもsigmasの方が2dBくらい音が大きくなったように感じる。やはりSNの良さがここでも現れた。

ダメ押しとして、手持ちのRGPC 400proという電源コンディショナーをsigmasの10A側の空きコンセントへ接続。
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エネルギッシュさはさらに高まり、解像度もさらに上がり、ブラス音楽では金管が突き刺さるほど強力熱烈さを帯び始める。まるでホーンスピーカーで聴くブラスに近づく豪快さがモニタースピーカーであるB&W 805d3から飛び出してきた。

こりゃ、もうダメだな(笑)

なにがダメって?アキュフェーズのクリーン電源には戻せないという意味であり、PS500の完敗である。その意味で「ダメ」なのだ。
音のリアリティが別次元で、一音一音のエネルギーがまるで「スピーカーを変えたレベル」の変化量である。電源の取り方一つでここまで音が変わってしまうなんて。本当はあってはならない事なのだが、実際に起こってしまったら、もうどうにも出来ない(笑)。またまたオーディオショップの策略にまんまと引っかかってしまったアンポンタンオトコである。

ま、B&Wとアキュフェーズという定番組み合わせユーザーはショップにとって「鴨ネギ」ばかりだろうが(爆笑)

つづく
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# by bachcantata | 2017-07-18 14:52 | 試聴記

久しぶりのブログ更新である。別に記事になるような出来事が全くなかったわけではない。地元のオーディオショップでアキュフェーズパワーアンプA250とクリーン電源PS1230の試聴会やらオーディオ機器の自宅試聴やら色々なイベントがあり、それぞれ記事を起こそうと思った。東京やら名古屋への出張がそれらと重なり、有料のメルマガ記者のように「奮い立って記事を満員の環状線の中で立ったまま作成する」ほどの気持ちを高めることができなかったのが正直なところである。

注文したのが6月末で、ショップに支払い後注文した、その翌日に商品が届いていたという、もう驚きを超えてサービスこそが存続のためにでき得るすべてと言えるアキュフェーズの方針に舌を巻いたのは、つい数日前の出来事。オーディオショップからの「商品が届いています」というメールを見たのは品川のホテルにチェックインした直後だった。まさか大型製品が注文後翌日に入荷するなんて誰が予想しただろうか。ま、ひいきにしているオーディオショップではアキュフェーズ製品が結構売れているようだから回転が良いとも予想するが、ここまで早いと他のオーディオ製品を扱う代理店やらメーカーやらが暗く向こうへ押しやられてしまう。アキュフェーズはなんともはや恐ろしい会社である。

さきほどショップのお二人(担当の辛口M氏と今回初めてお越しの方)に我が家の3階部屋までクレーンで(冗談)持ち上げて頂いた。ま、私も一緒に作業したのだが(笑)。

マッキントッシュのパワーアンプを使っていた時は、その重量に精神的なわずらわしさを常日頃感じていたのだが、前回の自宅試聴で、アキュフェーズのA級パワーアンプ A-47とAB級パワーアンプP-4200を比較試聴して以来、同社製品の「静かさ」には大いに惹かれていたし、好みからしてAB級にすべきと揺るぎない確信を持っていた。そして懲りずに大型アンプを導入したのである。しかも、今回はプリアンプC-3850に続き、中古でも新古品でも、ましてや友人から譲ってもらった品でもなく、全くの「新品」の導入である。年齢が上がり勇気が出たのか(笑)、たんなるアンポンタン2回生なのか(笑)、ま、いずれにしても、これでアンプ類はアキュフェーズ1色に統一された。

スピーカー
B&W 805d3
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プリアンプ
Accuphase C-3850
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パワーアンプ
Accuphase P-7300
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クリーン電源
Accuphase PS-500
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と、ここまで「山」を登った。何合目まで登ったかはどうでもいいが、アナログプレーヤーとCDプレーヤーは必要になるだろうし、クリーン電源の更新!?も図る必要がある。

アンプ一式がひと段落してネット情報からは完全に足を洗える。情報集めはもうウンザリ。欲望を過剰にあおられ続け、なによりも検索連鎖する時間がもったいない。無意味な疲労感にも嫌悪し続けていた。

音楽だけを純粋に聴き続けたい。
読書を快適にし続けたい。

デジタルデトックスのためのオーディオシステム完成まで

道のりは長いが、
一歩一歩と、


着実に進んでいる。

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# by bachcantata | 2017-07-02 17:15 | オーディオ

Sonica Dacがやっと届いた。
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10万円のオーディオ機器の生産が間にあわない。お金はあるところには余るほどあるといことなのか。ま、Dacなんてたくさん売れるものではないから実際の生産量が少ないのだろうが、ここまで供給不足が続くのはよく売れている証拠。Oppo全製品の中でもこのSonicaがダントツの売れ行きのようで、今注文すると7月末になると聞く。オーディオが趣味でしかも高額製品に対する免疫(笑)がない人には無縁である。知る人は知っているわけで、

コストパフォーマンスの高さは尋常では無い
その事実が長期の品切れを起こしている。


早速、Sonica Dacをシステムへ。
アキュフェーズのプリアンプC-3850へは試聴機時と同様にBAL1端子へ接続。
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CD BALには長年愛用しているCaprice DACが接続されたまま。
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Sonica Dacはリモコンが無いので、WiFi設定をしつつSonica AppよりiPad Proから各種設定をした。この辺りはすでに試聴機で体験済みなので簡単に終わった。
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DacつまりD/Aコンバータはある程度使わないと音がほぐれない。Capriceのバーンインもかなり時間がかかった記憶がある。このSonica Dacも新品をポンと置いてすぐ良い音が聴けるほど簡単では無い。しかし開封後にもかかわらず、すでに意外と良い音がしている(笑)。
以前借りたSonicaDacの試聴機と比べるとやはり細かな音が出切っていないのもまた事実。低域の伸びもまだまだ。となるとエージングはかなり必要になりそうだ。

気になる情報がある。
このSonica Dacは内臓のWiFiをOFFにすると音質が著しく向上するというもの。

導入後翌日、SonicaのWiFiをOFFにしたり、ONにしたりしながら、MacからUSB接続でDSDデーターを再生してみた。

あらら。。。(笑)

かなり違う。
B&W805d3とアキュフェーズC-3850を支える最上流にしては相当安価なDacである事は100も承知だが、Sonica DacはWiFiをOFFにして使わないとESS最新チップの真価を発揮しないようだ。
WiFiがOFFでは高域の伸びが別物である。

WiFiをONにすると高域減退が甚だしい。
それにちょっと歪んだ音作りすら感じてしまう。
音のエネルギーが減退する。
WiFiをOFFにすると、高域がシャープになり、よくいうところの
「ベールが剥がれたようなクリアーさ」
がポンと出てくる。エージングの「エ」の字もままならない状態であるSonica Dacの今日現在でもすでにこれほどの違いが出てくるのだから、WiFi無線接続を前提で作られた機械としてはちょっと問題であろう。

実際WiFi接続だと、部屋に汚くLANケーブルをひきまわさないでもスマートに音楽再生が出来るのだが、無線WiFiと有線LANの音質差がここまで大きいと、スマートなんて気にしてられなくなるのが生粋のオーディオファイルのサガ!?(笑)である。

内臓WiFiをONにしたり、OFFにして有線LANにしたり、ネットワーク設定をいくども変える事はけっこう億劫だったが、次にSonicaの売りであるSpotify connectを試した。
先ほどのUSB再生と同じ結果で、有線LANのほうが音が生々しいし、エネルギッシュだ。無線WiFi接続にするとたちまち高域減退でこもった感じにすら聞こえてしまう。

なんともはや、便利をとってはいけない。
無線がここまで音に良くないとは予想以上だ。
WiFi電波の送受信そのものがSonica Dacのオーディオ出力に悪影響を与えている。WiFiをONにしているだけでUSB接続で再生されるDSDデーターの音質も著しく低下した。困ったものである。

電線病への泥沼化はアナログケーブルだけではない。USBケーブルも奢らないとならないし、次にはLANケーブルもオーディオグレードにしなければならない。手持ちのLANを色々試したが、どれも音が違うのだ(笑)。良い悪いは抜きにして、短いLANケーブルの方が軒並み高音質だったのは間違いない。

素人考えだと、USBケーブルにしてもLANケーブルにしても、これほど音質に影響するという事は、データーを一度しか取り込んでいないのかな。。。とも。
PCの世界だと、ファイルコピーだと当然だが、ベリファイなんて当然行われている。だからデータ欠損なんてありえない。もし欠損が起きたら、「エラー」扱いで弾かれる事は小学生でも分かっている。よほど低品質なものでない限りケーブルなんて問題にならない。

オーディオデーター再生となるとどうも話が違うようだ。ベリファイがないのだろうか、そうでなければデジタルデーターを運んでいるケーブルを変えただけでここまで劇的に変化するわけがないではないか。

ま、こっちの方が高品位だから

「よくわからないけど、良い方にしておくか」

という時代が懐かしい(笑)。

805d3とアキュフェーズでは、

「これはダメです!」

「そう、これは良いです!!」

そうハッキリと明白に聴き分けさせてくれる、
なんとも実にありがたい、、、有難い、、、あることが難しい(笑)オーディオ機器達である。

便利は危険なのがオーディオである。利便性を追求すると音質が蔑ろになる。
となると、アナログレコードに戻らないとオーディオファイルとしては失格なのか。

フォノイコライザーを買わなければ。。
そうそう、LPプレーヤーも買い直さないと(笑)
幸いにして、LPレコードは一切売っていないのでゼロから買い集めなくても良いのだが(笑)。

オーディオという名の登山はまだまだ続く。
焦らず騒がず
ノンビリといきましょ。。。
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# by bachcantata | 2017-05-20 19:27 | オーディオ

面白いオーディオブログ


今回はブログネタ。
「アキュフェーズP-7300」で検索してもロクな情報が出てこない。
気になったのは、P-7300に関するドイツ語でのページが多数あることだ。アキュフェーズはオーディオ先進国であるドイツでは圧倒的な人気と聞くが、AB級ステレオアンプとしては最高品質であることは間違いない。

さて、今回はブログ紹介
この記事は面白い。
特に参考になる記事
http://otogawarui.seesaa.net/s/article/443767501.html

http://otogawarui.seesaa.net/s/article/443539339.html

http://otogawarui.seesaa.net/s/article/443767501.html

等々他多数(笑)。


P-7300関連
http://otogawarui.seesaa.net/s/article/444249162.html

http://otogawarui.seesaa.net/s/article/444131869.html

http://otogawarui.seesaa.net/s/article/443911866.html

http://otogawarui.seesaa.net/s/article/443893512.html

http://otogawarui.seesaa.net/s/article/443149293.html


その他のオーディオネタ
http://otogawarui.seesaa.net/s/article/445440198.html

http://otogawarui.seesaa.net/s/article/447832152.html

http://otogawarui.seesaa.net/s/article/448699584.html

http://otogawarui.seesaa.net/s/article/445494977.html

http://otogawarui.seesaa.net/s/article/443987442.html

色々参考になるし、考え方が近いところが多いのも興味深い。

ブログトップは
http://otogawarui.seesaa.net/s/

ご参考にされたし。
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# by bachcantata | 2017-04-25 11:01 | オーディオ

さて、アキュフェーズ パワーアンプのA級とAB級の比較試聴を続けている。A級は同社の中堅になるパワーアンプA-47で、AB級は同社の入門機!?だろうP-4200である。最大の問題はA-47という中堅パワーアンプに値するAB級の中堅ラインナップが存在していないこと。ステレオパワーアンプであると、AB級にはP-6100という製品があるようだが、大きさ重さがA-47と並べられないほど6100の方が大きい。

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A-47とP-4200の自宅試聴という流れになった。この時点でA級かAB級かを決めて、最終的には本丸であるA-70かP-7300のいずれかを試聴し導入すれはスピーカーとアンプ一式は完全に「アガリ」になる予定である。

はやくアナログプレーヤー環境を復活させないと(笑)。そのためにはスピーカーはもとよりアンプを高品位に整えて一息つく必要があるのだ。アンプの動作不安はもう懲りた。


「アガリ」を夢見る理由は、


オーディオの情報全般をネットやら雑誌やらから「チェックし続ける事」にウンザリし飽き始めている(笑)のだ。


つまり

デジタルデトックス

が終点であって美音に酔い、ゆっくり思考を広げること

それだけをしたいから。


え!?オーディオ趣味ってその情報集めが楽しいんじゃない??

という声が聞こえてきそうだが、ここまで情報過多になると、正直楽しむどころでなく

もう沢山!!

と嫌悪したくなってくる。


余生!?は静かに音楽だけを楽しみたい。オーディオ機器の情報を集め続けると、どうしても音楽から遠ざかってしまう。膨大で無意味な情報から離れたい一心である。

さて、A-47とP-4200の自宅試聴で3日目。少しずつ化けの皮が剥がれてきた(笑)。つまり耳のエージングが始まったのである。所有する業務用パワーアンプの音に慣れていた私の耳がだんだんアキュフェーズのパワーアンプの音色に慣れてき始めて、いわゆる

聴きどころ、旨味がより良くわかり始めて、先入観が消えてきたことによる純粋な比較ができるようになった。
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(パワーアンプA-47を使用中のクリーン電源。消費ワットがプリアンプC3850の55W消費を差し引いても300W近く消費している。アンプ自体も結構熱くなる。)


自宅試聴で良いところは自分の環境で静かに音楽に集中できる事だけでなく、早朝から試聴できる事である。もちろん深夜小音量で聴き比べる事も出来るのだが、早朝試聴は意外と気分の問題でも比較しやすい状態になっている。少なくても私の場合はそうだ。

まずA-47である。

音色が良いことは確かである。ピアノの一音ずつのニュアンスが優しくフワっと伸びてくる。弦楽器でもタッチが良く、ヴァイオリンでも甘美な雰囲気が良く伝わってくる。女性ボーカルも、真空管アンプみたく官能的な音色ではないが、程よい肉付きとリアリティが

オーディオサウンドを
聴くことへの幸福感

を高めてくれる。
まさにこれがバイアスがかからないA級アンプに対する私の感想だ。当初のフワっとした雰囲気やムワッとした嫌味な感じはほとんど感じられなくなった。しかし数時間使用すると言うまでもなく本体が熱くなる。触って火傷するほどではないが、左右にあるヒートシンクは結構な温度である。特に本体後方のヒートシンクはかなり熱くなっている。P-4200と置き換える際にA-47を持ち上げる際はやや手前のヒートシンクを持ち上げないと低温やけどをしそうである。


次にP-4200の試聴へ移った。
A-47からP-4200に切り替えた瞬間、パーッと目の前の視界が開け、音像定位が克明に変化した。一音ずつの音色が硬質になるので、オーディオリスニングの快楽からは遠ざかり、モニタ調と表現できるほど、音色で聴かせるような鳴り方がなくなった。やはりスッキリしており、エッジの効いたキレの良い音である。
A-47に比べて音像がやや後方に位置する。それはつまりパワーの違いでもあろう。AB級であるP-4200の方がパワーがあるので、スピーカーからの音離れが明確にわかる。プリメインアンプのE-600ではB&W 805d3本体周辺にまとわりついた音像が気になったことがしばしばあったが、流石にA-47だとスピーカーに音が張り付くことはない。正直なところ、P-4200というA-47からすると格下!?であっても、A級とAB級のパワー差そのものの違いが出てしまう。45Wと90Wの差である。

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(パワーアンプP-4200使用時の消費ワット数。AB級なのでA級のA-47に比べても約1/3以下であり、アンプ自体もほとんど熱くならない。)


P4200だと音離れが良くなる、それはA級、AB級の音作りの違いだけでなく、パワーの差でもある。音の立ち上がりもパワーがあるP4200の方が良好であるし、スピーカーからの音離れの良さもP4200の方が良い。805d3という小型スピーカーは間違いなくパワー喰いなのだろう。一般に805d3のスピーカー感度がさして悪くはないのだろうが、ハイパワーであるに越したことはない。

ここでよく言われる誤解を解きたい。
巷でよく
「家庭で使うオーディオアンプなんて数W(ワット)あれば充分。大音量が出ます。従って何百ワットなんて必要ないし、愚の骨頂である」
というたぐいの論である。

これは、全くの未経験からくる無智であり、勝手なことを勝手な思い込みで書いているだけである。さもすると、出力ワットなど関係ないと思ってしまうが、それはあくまで
高感度スピーカーに限ることであり、特に鳴らしきる事が難しい小型スピーカーをはじめ、感度90dB以下のスピーカーは大抵パワーを必要としてように感じる。

面白くない鳴り方をしているように感じる時は
つまり

躍動感不足

なのであって、それはつまりスピーカーが上手に駆動できていない場合が多い。
B&W 805d3はプリメインアンプでも充分鳴らす事は出来る。が決して鳴らし切ってはない。805d3はどう考えてもセパレートアンプで鳴らすべきスピーカーである。


A47はとにかく音色豊かだ。音像はゆるやかで、低域のフワッとした感じが気持ち良くとても甘美である。緊張感は全くないリラックスして音楽を聴く、それがアキュフェーズのA級A47のサウンドだ。

一方で、P4200は情報量が豊かで、キレがある。フワッとした甘美さはなく、解像度が高い。音像はシャープでモニター的な定位感が強い。
アキュフェーズのAB級は、新生B&W800d3シリーズにマッチするような気がしてならない。こんなにクリアーな音を聴くにはもっと軍事資金がかかりそうだ(笑)。
以上のように考えるとアキュフェーズのアンプはB&W800d3シリーズをドライブするには、

「安価」

である。
そしてアキュフェーズのAB級は甘美さや暖かさがキレある音とは全く逆であって、ことに805d3のような極めて繊細な音楽情報も綺麗に鳴らすことができるスピーカーを使い場合は、私の耳だと、A47というA級アンプでは明らかに情報不足におちいり、ひいてはもたつき感すら気になりだしてしまう。キレがなく全体を包み込んでしまうようなA級の音が800d3シリーズの個性を打ち消しているようにすら感じる。ま、この辺りは完全に好みの問題だろう。

ちなみに、同じAB級のP7300だとP4200よりもはるかに立体感と音像定位も向上し、さらなる奥行きが再現される。もはや目の前のスピーカーは全く消える。ただ空間から音楽が聴こえる。P4200もがんばっているがP7300の方がその傾向が強く別の次元である。それに7300は高域がしなやかでP4200のような荒さは全くない。
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# by bachcantata | 2017-04-22 21:17 | 試聴記

アキュフェーズのパワーアンプにはA級とAB級という2つのラインナップがある事は以前から気になっていた。同社によるとA級の格下がAB級というのではなく、音の傾向が違うから好みに応じてA級かAB級を選んでくれというものである。

ネット上でも雑誌でも、情報媒体からすると、どうみてもA級が格上のような表現が大半である。アキュフェーズ社での扱いもA級=高級というラインナップになっている。それが証拠に同社のプリメインアンプは最高級フラグシップのE-600が純A級動作であり、それより以下はすべてAB級動作である。

さてさて、本丸登場とまでいかないが、ひとまずアキュフェーズのパワーアンプでA級とAB級の音色の違いを自室で試聴してみようと

パワーアンプ A-47
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パワーアンプ P-4200
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の2台を借りた。いつもながら馴染みのオーディオショップのお二人に3階自室まで運んで頂いた。ご苦労さま。

1時間程度の暖気させて、まず気になるA級アンプであるA-47から試聴。
当然ながら以前試聴したE-600プリメインアンプよりもドライブ力がある。E-600は30W/chだがA-47は45W/chである。それになによりプリアンプがC3850であるので、805d3というブックシェルフスピーカーに対して大きく奢ったバランスだ。

平素、安価だがドライブ力だけは高い(笑)業務用パワーアンプをモノブリッジして使っているので、その音の傾向に耳が慣れているのだろう、A級の音を聞いての第一印象は

フワっとしたモヤがかかって、細かい音のニュアンスが覆い隠された

と感じた。
それは、プリメインアンプE-600の自室試聴でも似た印象を受けた事があったので、同社のA級パワーアンプの音作りの傾向に違いない。ただ、所有のモノブリッジパワーアンプ2台から1台の試聴機ステレオパワーアンプに変えても、さほどチャンネルセパレーションが悪化したとは感じなかった。それよりも音色の変化が想像以上に大きい。曲によってはA級のモヤモヤ感が大きくなりすぎて音像定位の焦点が定まらないような不安感をあおるような音にすらなった。

しかしである。

自宅試聴の期間が一週間とはなかなか程よい長さなのだ。
大抵は試聴機を借りた初日や二日目程度は本領を発揮しないのだ。プリアンプの時でもそうだった。初日ごろは事前情報の先入観バイアスもあるし、所有システムの音に耳が慣れきっており反応が鈍いという傾向がある。試聴が本格的に始まるのは自宅に借り入れて最低2日過ぎ、3日後からスタートである。

ちなみにプリアンプの自宅試聴時では3日後からはC2850をほとんど試聴しなくなり、もっぱらC3850ばかりを期限まで試聴していた。これで決まったという流れである。

話題をパワーアンプ2機種に戻す。
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A級アンプであるA-47の独特のフワっとした雰囲気が鼻につきすぎるので、AB級のP-4200へ切り替えた。A47にしてもP4200にしてもプリアンプC3850につながっていない時はクリーン電源から外して部屋の別コンセントから電源供給をして「常に暖気させ続けている状態」での比較試聴であることに触れておきたい。

P-4200に変えた途端、情報量が一気に増えた。モヤが晴れて音がスッキリして、一音ずつキレが比較にならないほど良くなった。ピントがぴったり合った気持ちの良い音である。映像で言うなら残像やゴーストがなくなり、輪郭がくっきり、3Dでないのにまるで立体的に浮かび上がるほどの明確な絵が見えるようである。シャープネスが一気に高まったと表現できよう。AB級であるP4200だと、ムワッとした暑苦しさは皆無で、一音ずつの分離がかなり明瞭である。A-47では全く聞き分ける事ができなかった音数を明確に聞き分ける事ができる。

ああ、このぶんだと、AB級だろうな。
そうなると、当初の予定!?だったA-70ではなく、
P-7300で805d3をドライブすることになるのかな

と、一瞬先走った。

しかし!
ここで、バタバタと慌ててはならない。

慌てるコジキはもらいが少ない
果報は寝て待て
貧乏人の子沢山!?(誤用)

なのである。
試聴はまだまだ始まったばかり。ゆっくりと詰めなければならない。

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# by bachcantata | 2017-04-22 20:28 | 試聴記

地元のオーディオショップから、またまた、DAC(D/Aコンバーター)をお借りした。T+A DAC 8というドイツ製DACである。

DACは以前OPPO sonicaDACを試聴して、あまりのコストパフォーマンスの高さに舌を巻いたが、今回のDAC 8は価格50万円である。ハイエンドオーディオ機器の価格帯からすると「安価」であるが、個人的にDAC「ごとき」にかける事ができる金額の上限である。200万円も300万円もひいては数千万円もある狂気じみたオーディオ機器でデジタル関連機器ほど日進月歩で下剋上が当然の分野は他にない。よってあまり高額を費やしたくないのである。

早速、自室で試聴した。
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至極自然である。sonicaDACみたく、「いい音が鳴ってるぞ」という不自然さ(笑)が一切ない。つまり本物の音作りがされている証拠である。全域において誇張がなく、きちんと「デジタルをアナログへ変換している」という「仕事の質」が音質に表現されている。

まさに
ドイツ クラフトマンシップ

それが感じられる。オーディオ製品はお国柄がそのまま出る。ま、工業製品はおよそそうであるが、広い意味で人が創り上げるモノはすべて民族の風俗的な感性から逃れる事ができない。

C3850というプリアンプのおかげで、比較試聴が大変楽しいのだが、今回も例外なく手持ちのカプリースDACとT+A DAC 8を比較した。

sonicaDACよりも圧倒的にカプリースDACとの一聴の差が少ない。しかしDAC 8はDSDネイティヴ再生ができる最新DACだけあって、音の密度が高い。その聴かせ方が虚仮威しにはならず、

気がつけば、
実はしっかりしたサウンドを聴かせていて、
それが肉体に浸透している、

そのような音であり、
それはすなわち、ドイツ車の長期愛用でも同じ現象が起こることからして、ドイツ製らしい堅実な製品づくりが堅実な音作りにつながった好例である。

しかも同社のハイエンド機器みたく隙がない作り方を、「たかが50万円そこらのDAC」で実現した事が凄い。

DAC 8で聴いた後、カプリースDACで同じ曲を聴き比べると、カプリースが「派手な音作り」をしている事がよく分かる。その派手な音作りは「聞き応え」という点では大変効果的で、ヴォーカルでもDAC 8で聴いた方が、自然であるし、全域に渡って安定感あふれるサウンドである一方で、カプリースはそれぞれの楽器を誇張したような音が出るのでメリハリがある反面、少しにぎやかに感じる。

私が先に述べたドイツ的クラフトマンシップと述べたのは、顧客やその市場に媚びる事なく、必要なことは「参考意見」として取り入れるが、あくまで技術者が作りたい製品のスタンスがぶれない事である。まさにドイツ製自動車と同じである。

メルセデスベンツは前輪ホイールが汚れる。掃除が大変である。プリウスは全く汚れない(笑)が、メルセデスは最新モデルでも相変わらず汚れる。高価な車であっても汚れにくくしないスタンス。市中を走るメルセデスを見ると大抵は前輪ホイールが真っ黒になったまま走っている。
当然ユーザーからのクレームがダイムラー社に上がってくる。しかしメルセデスのブレーキパッドを依然として変えない、その理由は、

「安全性」

の一言である。「汚れをとりますか、安全性をとりますか」と言われてしまうとユーザーは引き下がるを得ない。良いか悪いかはともかく、ドイツ製とはそういう事である。

このT+A DAC 8にもそういうクラフトマンシップがみて取れる。
そのような「派手な音づくり」を作為的にすれば
もっと有名になるし、
売れるだろう、
と、そんな事は絶対にT+A社に勤める社員は分かっている。しかしT+A社には純粋な科学者達がいて彼ら彼女らのパースペクティブが活かされる事、それがなにより先決なのに違いない。自分たちの製品作りのスタンスを変える事なく、

「市場が製品を作る」
のではなく
「製品が市場を作る」

工業製品の本来あるべき姿をその音に感じさせる。

ユーザーだから言うわけでもないが、日本ではもうすでにアキュフェーズくらいしか、市場にこびない製品づくりを続けているオーディオメーカーは無くなったのではないだろうか。

じつに悲しいことである。
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# by bachcantata | 2017-04-16 14:29 | 試聴記

パワーアンプ決めに奔走


最適なパワーアンプ選びに奔走している。なにせアホみたく(笑)C3850を導入しちゃったので、それに見合うだけのパワーアンプを探そうと、またアホみたく高額アンプの情報集めである。
ま、アキュフェーズのA級ならA-47かA-70、AB級ならP-4200かP-7300である。

気になる大きな問題は、アンプの発熱量と大きさ(重量)である。

この奔走期、それがまた楽しい。
オーディオショップはやきもきしているだろうが、ずっと奔走期のままでも良いくらいだ(笑)。

一方で、愛用のクリーン電源はかれこれ20年前のモデルになった。そろそろ買換えの時期に違いないし、最新のPS-530か大型のPS-1230にすれば、プリアンプC3850にとってもさらに本領発揮となることは必至である。結局は「クリーン電源」だけ残し続け、他の全てのオーディオ機器は、ケーブルに至るまで手放したのだから、私のオーディオ人生にとって、電源ほど大切にしたい部分は他にないという事なのだ。とは言え、超弩級のアマティやらXRTやら、マッキンの60kg群のアンプ類やら、アナログプレーヤー群やら、、、等々をバサバサ売り捨てた!?ことは、我ながらなんとも「超過激な断捨離」であった。その合間を巧みにくぐり抜けて、アキュフェーズの初代クリーン電源「だけ」が結局最後まで!?残ったのである。


パワーアンプ選びだが、これがなかなか面白い。

とにかくネットでの情報が少なすぎるのが難点であるが、アンプの重量は結構重要である。大型で重量のあるアンプは圧倒的に低域のパフォーマンスが高い。したがって大型スピーカーを使うならば、考えるまでもなく大型アンプが良いことは間違いない。小型スピーカーならさほどアンプシステムを大型化しなくても問題ないのが一般論である。大半はプリメインアンプでサクッと鳴らすのが本筋だし、それがブックシェルフスピーカーのあるべき使い方であるというもの正論だと思う。それは、達観と、スマートライフを愛するシンプルさが最優先され、音楽がそれに合わせて奏でられる。

しかし、小型スピーカーを大型パワーアンプで鳴らす「贅沢」も実はすさまじいものがある。この辺りは体験者が少ないことが残念で仕方がない。
本来の使い方は大型アンプの大トルクでもって大型スピーカーのウーハーユニットをドライブし、量感溢れる楽しい音楽鑑賞を堪能する、それが高級オーディオの醍醐味の一つと言える。

一方で小型スピーカーは本体にウーハーユニットがないのでドスドスした低域の量感は皆無だが、小型スピーカーを大型アンプでドライブした時にしか味わえない「圧倒的なゆとり」は音楽を聴いていてこの上なく心地良いものなのだ。

実際に、805d3というブックシェルフスピーカーをC3850という弩級のプリアンプで鳴らす輩になりさがった私(笑)は、自室の805d3から、いまの時点ですでに

「鳴らし切っているゆとり感」

を多いに感じている。
それはソナスファベールのガルネリやアマティを使っていた頃ではどう転がっても感じることができなかった、

「スピーカーの能力を上から見下ろすことの圧倒的なゆとり」

が音楽に溢れ出ているのである。
プリアンプC3850とC2850を比較試聴した時も、それまで使っていたボリュームがパッシブだったこともあるだろうが、通常!?なら問題ないどころか、相当なハイレベルな音を作っているC2850であっても、C3850との差は「劇的」なほどに大きく、特に高域の自然さにおいては私の感覚だと、全く別物と言えるほど、C3850の方が素直であった。つまり音が明るいような、美しいようなそんな感じが少なく、より実直で自然に感じた。

そしてなによりも、C3850は、805d3を良い意味で完全に支配し切れるパワーを持っていると確信したのである。上からの支配である。下からは支配できない(笑)。

それは、言うまでもなく、ソナスファベールのアマティオマージュには500万円クラスのアンプシステムが必要なのだろう。オーディオを金額だけで語りたくないが、この辺りだと、もう、どうにも仕方がない。レビンソンでは足らず、ジェフローランドかFMアコースティックか、それに準ずるレベルでドライブしないと、先に述べた

「スピーカーの能力を上から見下ろすことの圧倒的なゆとり」

を得ることができないのである。

それは、

「スピーカーを完全に支配した、微塵を揺るぎない安堵感溢れるサウンド」

に直結している。

そう考えを進めると、結局は重量を無視して、大型アンプを導入する方が、満足度が高く、10年単位で使い続けても、アキュフェーズの長期安定性ならば、結局は安くつくような(笑)気がしないでもない。

ならば、A-70かP-7300か。
しかし本体重量40kg代は、ホンマに重いよなぁ(笑)。
元箱込みで50kg代。今まで使ったアンプシステムだと、やはりマッキンが群抜いているが、あれは60kg代だったが、とにかく信じられないほどに重かった(笑)。重いアンプがシステムにあると、ちょっとした移動が大変おっくうになり、よって、私の場合システムの引越しや移動を全くしなくなるので、気持ちの上でも、そして挙げ句の果てに、結局は、音の積極的な追い込みをもしなくなる。つまり、

「相当に拘束される」

ので、まさにアマティ時代再到来である。
音楽を能動的に「聴く」のではなく、受動的に「聴かされ」始めるのである。機器主体のオーディオ・リスニングの果ては、

受動的な音楽鑑賞になる

のが、たかだか30年に満たない私のオーディオ人生で唯一解った事なのである。それは何としても避けなければならない。

そうなると、選択肢が絞れられくる。
アキュフェーズ現行パワーアンプならばA-47か、P-4200の二択である。
A-47はともかく、P-4200は、ちょっと弱い。47ほどの存在感が4200にはないように感じる。両機とも自宅試聴をお願いしているので、その結果を後日、念入りに記録したいが、2017年4月現在にてアキュフェーズのAB級パワーアンプのラインナップが貧弱であることは誠に遺憾である。なにかとA級A級と騒ぎ、「AB級とA級は好みで選んでください」とは周知の上だが、どう見てもA級の方が格上の扱いである。

以前プリメインアンプであるE-600とE-470を比較試聴した事がある。ブログネタだが、その比較試聴記も多い時には日に400回以上の閲覧回数を誇って!?おり、世間の805d3とアキュフェーズプリメインアンプセットの関心の高さが伺われる。

その際に、E-600のプリアンプ部分だけを使ってE-470のパワーアンプ部分を使った際に非常に好ましいサウンドが展開された記憶がある。
そうなると、私は、A級よりもAB級好みなのだろうか。
とまあ、
ああでもない
こうでもない

色々思い巡らしている。
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# by bachcantata | 2017-04-09 17:58 | オーディオ