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家人のオーディオ珍道中記1

家人が自室にマイオーディオを置きたいと言う。


私の影響で「自分の音」が見つけられそうだという。オーディオ趣味人は往々にして「システムを作り上げる事こそ生き甲斐」と感じる場合が多いのではないか。


その証拠に複数のオーディオシステムを何部屋にも作り上げたり、それができない場合は、取っ替え引っ替えシステムを刷新する。つまり「作り上げる」ことこそがオーディオ趣味であって、作り上がったシステムの上に安住することは堕落を意味する。五味康祐氏には苦笑されそうだが(笑)



805d3とアキュフェーズフルシステムは私の音である。家人もそれで音楽を聞いていたが、最近テレワークの影響もあり「自分の音」をさがす旅に出たいようだ。まさか!の展開だが、中古ショップの門を叩くよりも、まず倉庫に眠る「保管してある機器」の埃を払うことにした。


自分のスマホ(ちなみに私はスマホを使わない)から直接音楽を聞きたいので、Bluetooth接続できる高音質DACが必要だと言い始めた。いやそれじゃダメだ。MacからUSB接続で高音質DACの方がまだまだ音質が良い。そう言っても利便性が云々と煩い。


新しい100万円クラスのスピーカーを買わされそうになり、うまく逃げていたところ、なんと愛用のSonus Faber Minima Amator IIを取られてしまった。無念!



今まで価値がわからなかったので「嘘がバレていなかった」のが幸い、色々買い溜め込んでいた倉庫が、実は「オタカラの山」とバレてしまって言い訳できず困り果てていたところに、「これ良さそう」と家人のスマホの写真に写っていたのは「McintoshC32」。


なんという嗅覚を持ったヤツなんだ。重そうで壊しそうだから、写真を撮って見せて、ちょっと聞かせてとせがむ。コイツ何者だと言う感じであるが、バレたら仕方がない。

プリアンプだからパワーアンプが必要だよと言っても、聞かない。パワーは適当にサンスイの80年台のプリメインアンプを使った。スピーカーは奪われたMinimaである。


「これ、アキュフェーズより音いいじゃない!!」


ブランド毒牙にかかっていない無垢な素人の、この一言!

何日か立ち直ることができないほどショックだった。


by bachcantata | 2021-07-24 17:32 | 自己紹介・他

Mcintosh XRT後は、ソナスファベール・アマティとガルネリを使い分けてイタリアの風を嗜む。デジタルデトックス、軽薄短小にこだわる逆戻りレコード演奏家


by bachcantata