金額バランスだけで判断する愚かさ
2017年 03月 10日
B&W 805d3をアキュフェーズ プリアンプ C-3850でドライブする。私個人的にアンプはオーバースペックであるべきと思っている。100万円足らずのスピーカーに190万円のプリアンプを充てがうのは、自他共に認めるところの「よく分かっていないと絶対に出来ない冒険的遊び人の選択」であろう。パワーアンプにも100万円クラスを使う事はほぼ決定しているので、アンプ一式だけで計300万円である。それに加えてアキュフェーズ クリーン電源を2台体制(デジタル・アナログ完全分離)にする予定でもある。スピーカーの価格の約3倍のアンプ価格でドライブするシステムである。長年の夢だった価格バランスであるマイシステムがまもなく完成する。
もっとも、もしスピーカーが300万円だったら、アンプ周辺機器が1000万円というバランスになる。もうここまでくれば、「あとは野となれ山となれ(誤用)」である(笑)。
さて、通常の常識的価格バランス!?だと次のようになるだろう。
スピーカー :B&W 805d3 (ペア90万円)
アンプ :プリメインアンプ (40万以上70万円程度)
プレーヤー :CD・SACDプレーヤー(50万円程度)
オーディオラック :リジッドでないもの(10万円以上30万円程度)
スピーカースタンド :805シリーズの特徴を生かすもの(ペア10万円以上)
ケーブル類 :電源ケーブルやRCA・XLRそれぞれ必要に応じて、各々最低1万円以上
というバランスだろう。
もちろん、最も音質に影響を与える「部屋」の予算や音響設備費が除かれているわけだが。
そうなると、メーカーを特定すると2017年現在では以下のラインナップが最適と思う。
アンプ :アキュフェーズ プリメインアンプ E-470 (54万円)
プレーヤー : アキュフェーズ SACDプレーヤー DP-560 (65万円)
オーディオラック :QUADRASPIRE Q4 (4段ラック)(8万円)
スピーカースタンド : B&W 純正スタンド (ペア15万円)
ケーブル類 :アキュフェーズ製品付属ケーブルを優先的に使い、徐々にグレードアップを図る(0円)
となる。
すべて定価だが、スピーカーを含めると合計金額236万円である。
プレーヤーをPCやスマホに変更すれば、実質DACだけ必要になり、上記から約50万円安くなる。オーディオラック(かなり音質に影響を与えるのだが)を端折ると8万円安くなる。しかしスピーカースタンドは譲れない。
従って、パソコン再生に徹し、ラックを削ると178万円である。各種ネットや店舗での値引きを考えると
およそ
「「140万円以上150万円程度」」
で805d3を生かした一つのオーディオシステムが完成する
ということである。
さて、一見奇妙な比較を始めたい。軽自動車を新車で買うと、今時100万円程度する。ちょっと良い感じなオプションをつけようものなら150万円は軽く超えるだろう。
つまり、この「エントリーハイエンドオーディオシステム!?」が150万円である一方、生活必需品である自家用車、安価な軽自動車一台分の金額とおよそであるが「一致」するのである。
生活必需品でない製品一式に150万円。
生活必需品に150万円。
当然ながら後者が選ばれる。
ここまで話を進めてきて、なにか変ではないかと思われるならそれは「正常」である。
そう、前者と後者は同じ土俵で語るべきではないのだ。
偏見に満ちた異常論的考え(これより以下)
オーディオシステムに150万円かけることができるのは、すでに生活必需品に不足を感じていない事が前提になっているからである。つまりオーディオコンポーネントに150万円も投資できる人が、150万円の自家用車を比較対象にあげることなど、まず有り得ないのだ。衣食住の生活が充分満たされている人が更なる生活の質の向上を図る、よって人工的な音楽鑑賞に多額をつぎ込める、という流れである
しかもである。
高額オーディオで再生されるべき音楽は、やはり高級でなければならない。同人CDやらアニソンなどもってのほかである。なぜならば、そういう高額製品に価値を感じる人はすでに低俗な文化を嫌っているからこそ、低俗文化そのものを知らないがゆえに、高級で、セレブであるわけである。
さて、ウンチクを続けてきたが、とにかくマトモではないのである。
ビンボー人はオーディオなどをすべきでない、
アニソン聞くなら百均のスピーカーで聞け、
(ここまで異常論)
個人的にそういった偏見と差別に満ちた意見、考え方は最も嫌悪する。